A MURDER MOST UNLADYLIKE MYSTERYシリーズ4作目です。

 

今回は学園のHead Girl(生徒会長みたいな感じ?)とthe Fiveと呼ばれる親衛隊をめぐるミステリー。

 

このHead Girlのエリザベスがthe Fiveを使って、学園に恐怖政治を敷いているんですが、、、

案の定というか、花火大会の日に殺されるんですよ。

 

容疑者はthe Five。

 

エリザベスは先生方の覚えめでたいのですが、性格が陰湿で、生徒からは人気がなかった。

彼女が死んでも誰も悲しまない。

エリザベスは生徒の秘密を握っては、それをチラつかせて相手を支配していたことも明らかになる。

彼女が秘密を書き留めたスキャンダルブックのページが、1枚ずつ破かれて、学内に拡散されていきます。

本人は既に死んでいるのに、いったい誰が、、、。

謎の2本立てです。

 

Head Girlの不在、拡散されるスキャンダル、、、学内の雰囲気はどんどん不穏になっていきます。

そんな中、HazelとDaisyの友情にもひびが、、、。どうなる?

 

この作者は謎の仕掛け方だけでなく、謎解きと同時進行で進む人間関係の描き方も上手いと思う。

特に女子校が舞台の今作は、少女小説としても読めます。

HazelとDaisyの友人たちも、どんどん活躍の場が増えてきたしね。

 

今作も終盤からの盛り上がり方がいいです。

 

最後は少し切ない、、、。

エリザベスも犯人の少女も、、、。

不器用な少女だったんだな、と。

 

しかし、消灯後の秘密のお茶会。

楽しそうなんだけど、虫歯が心配になるおかーさん世代です(笑。