照射法の工夫 | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

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ペルラクリニック神宮前院長
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 昨日は、夜遅くまでスタッフに協力してもらって、近赤外線光治療器―タイタン―の照射法を見直していました。

 このデバイスは、たるみ治療、スキンタイト二ング効果を志向する機器として、かなり以前から各施設で使用されているものですので、学会等でも様々な発表がなされています。
 学術的な話はおくとして、施術様式上、意外と自由度の高い治療ですので、それこそ施設の数だけ工夫があります。
 この系統の治療は、顔の解剖学的構造(あるいは東洋医学における経絡)を意識して行うことは常識ですが、その他、冷却ジェル温度とフルエンスの調整や、パスの重ね方の工夫は千差万別です。

 より強力なたるみ治療であるサーマクールが、CPTと銘打たれ痛みが激減したことを考慮すれば、タイタンは、ほぼ無痛で施行し、それでも効果がきちんと出せなければ意味がない、と私は考えており、それを実現すべく努力しています。
 既に古典的な?趣のある治療ですが、たるみに対する即効的な効果と皮膚のテクスチャーの改善など、総合的に美しい肌をつくる治療の重要な一要素となりうる施術だと思います。