サーマクール 海賊版チップ? | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

一美容皮膚科医の想い

東京都渋谷区 原宿 表参道
ペルラクリニック神宮前院長
本田淳のブログ

先日、患者様より、「サーマクールの治療費が大分安くなったけど、なぜか? 正規品でないチップや再利用しているチップがあるらしいが、そんなものを使っているのではないのか? 」 という、質問がありました。


サーマクールの治療費は、他治療に比べて高額であることは確かです。また、その高額たる所以は、患者様お一人お一人に発生するチップなどの消耗品が、非常に高価であるためです。


ただサーマクールを製造している会社は(チップも同じ会社が製造しています)、非常にしっかりした会社で、闇で安価なチップを流したりする人間を野放しにするほど甘くもなく、お人好しでもありません。


そこで、ディストリビューターたるJMECの営業の方に問い合わせたところ、「確かに以前はそのような話はあった。ある一部のクリニックで使われていたのは事実だ。ただ模造品と言うより、使用したチップに細工をしてリミッター(例えば、600ショットチップは、600照射しつくすか、ある時間を越えると使用不可になるよう設定されているをはずしたものであったようだ。」とのことでした。


現在でも、そのようなチップが裏で流通しているのかもしれませんが、少なくとも私は、使う気には到底なれません。



当然でしょう。どのようなトラブルが起こるか知れたものではないし、そもそもきちんとした施術効果が得られるか、はなはだ疑問です。あえて、ビジネス的な観点から考えてみても、そのうち大きなしっぺ返しが来るであろうことは、容易に予見できるでしょう。巷には、そのような事件が溢れ、反面教師は腐るほどいるではないですか。


これが、理解できず、まさしく言葉通リの意味で、「ゴミ」のようなチップを用いるとは・・・ 少なくとも、医師国家試験に通った人間の所業ではないと思います。



当クリニックの治療費の設定に対して、上記のような疑問を呈する方には・・・いいでしょう、原価も含めてお話させて頂きますよ。