アイアンのスチールシャフトが、ヘッドとのつなぎ目で折れて修理に持ち込まれます。
折れた原因はいろいろあると思いますが、シャフトが錆びてしまって折れている場合が多いようです。
スチールシャフトは錆びないようにメッキがしてあるのですが、
ヘッドとシャフトを接着するには接着をよくする為にシャフト先端部分のメッキは剥がします。
リシャフトなどでスチールシャフトを抜くと、ほとんどがシャフト先端部分のメッキがソケットの真ん中の所あたりまで剥がしてあります。(下の写真を御覧下さい)
逆に剥がして無い物は、これまで見たことがありません。(当店で組立た物は除きますよ)
ヘッドとシャフトのつなぎ目にはソケット(黒いプラスチックのような物)がついています。
肉眼ではぴったりくっ付いているように見えますが、顕微鏡でみれば隙間があります。
ラウンド中にヘッドを水で洗ったり、雨のラウンド後など、クラブ表面の水気は拭けばとれますが
ここの隙間に入った水はなかなか乾きません。
どんなに手入れを良くしていてもここが錆びてくるのはどうしようもありません。
当店のスチールシャフト組み立ては、ヘッドとソケットとの継ぎ目からの数ミリ下側は
シャフトのメッキは剥がしません。
ヘッドとソケットのつなぎ目に水が浸入しても、シャフトが錆びにくいようにしています。
写真一番右側のシャフトは、当店で組み立てたシャフトではありません。リシャフトで抜いた物です。
一般の方はしらない、ゴルフクラブの裏側が他にもいっぱいありますよ・・・