<19th Apr Fri>

わーい、嬉しい、週末が来た~!、と喜ぶのも、これで50代で最後。真剣に引退を考えなければいけないお年頃ですが、でもドミンゴ先生のように72歳になっても現役で頑張ってる人もいますしね。人生様々。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

4月15日、ナブッコはレオ・ヌッチからプラシド・ドミンゴにバトンタッチされました。


ヌッチ爺拝みは3回行ったのに(→こちら )、ドミンゴ先生はこの一回だけなのは、切符争奪戦が熾烈なドミンゴ先生の日はいつもの安い席が一枚かろうじて買えてだけということもありますが、責任感の強いドミンゴ先生はまず絶対キャンセルしないから、一回だけでも安心なんです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Daniele Abbado

Composer Giuseppe Verdi
Designs Alison Chitty
Lighting design Alessandro Carletti
Movement Simona Bucci
Video design Luca Scarzella

Conductor Nicola Luisotti
Nabucco (Nebuchadnezzar) Plácido Domingo
Ismaele Andrea Caré
Zaccaria Vitalij Kowaljow
Abigaille Liudmyla Monastyrska
Fenena Marianna Pizzolato
High Priest Robert Lloyd
Anna Dušica Bijelic


この日が初日でロールデビューのドミンゴ先生、72歳でまだ新しい役に挑戦する意気込みと努力には本当に頭が下がりますラブラブ

テノールから転向したわけですから、当然バリトンにしては声が軽くてリリカル過ぎるし低音の魅力も迫力もなくて、ヴェルディ先生が聴いたら、「わしが想定したナブッコじゃない! 重さが足りん!」、と褒めてもらえもしれませんが、さすがテノール時代に華やかな主役で大成功した大スター歌手だ、観客を引き込むツボを心得てて、淡々としたヌッチと比べると、盛り上げる演技は上手。

ヌッチよりも声量もあったし、なるほど、まだこれだけ歌えるのであれば、まだ引退したくないだろうな。

などと、なぜかテノール時代ですら全く魅力を感じなかったこの私がこれだけ褒めてるのにクラッカー、なんでご当人がこんな浮かない顔してんの?シラー

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     

写真たくさん撮ったのに、上の2枚がかろうじて撮れたちょっと嬉しそうな表情で、残りは下の写真みたいにしょぼくれた顔ばっかりむっ

オペラに興味のない人にも知名度の高いドミンゴ先生には、オペラ界を代表してダンディに輝いてて欲しいのに、猫背になった上にこんな悲しげな顔されたら、余計に年食ってみえちゃうじゃないですかぁしょぼん まだ72歳なんですから。これじゃあ、禿げててもヌッチの方がしゃんと背筋が伸びて、マフィアのボスみたいなスーツ姿が素敵でしたよぉ。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    なんか、背も縮んだ? モグラ

     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       


絶大な人気のドミンゴ先生の初日だと言うのに、カーテンコールもそんなに盛り上がったわけではなかったのは、ドミンゴ先生のこの悲しげな表情のせいだったかも、とすら思ってしまいました。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
というわけで、この役は何百回も歌ったであろうヌッチと、72歳にして初めて挑戦するドミンゴを聞き比べることができたのは興味深かったですが、タイトルロールの割には出番は少ないし、作品としてのオペラの出来がイマイチな上に今回はこんな血の通わないプロダクションで、この年になっても折角頑張ってるお二人がちょっと気の毒だったほど。
超有名なコーラス曲もあまりに静かに、しかもただ突っ立って歌って感動薄かったですしね。

ニコニコその中で一人、えらく張り切って始終嬉しそうだったのが指揮者のニコラ・ルイゾッティ。私の席からは彼の指揮振りがばっちり見え、舞台がつまらない時はエネルギッシュで若々しいルイゾッティを見ると私も元気が出たのでした。



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