<21st January Sat>

トーチャンと映画に行きました。The Artistという新作の白黒サイレント映画ですが、評判上々とあって、ウィットに富んでcleverな作品。

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1月20日、ロイヤルオペラハウスの椿姫マラソンにまた行きましたが、ネトレプコの代役のエルモネラ・ヤホが風邪ひいてくれたおかげで、観たかったコステロとペレスの棚ボタ夫婦共演が急遽実現して、ヤッホーキスマーク


開演前のアナウンスで、「急な代役の場合は共演者とのケミストリーがしっくりいかないこともあるけれど、今日はその心配はありません。夫婦ですから。それに、彼らがこのオペラを舞台で一緒に演じるのは初めてですから、スペシャル・ナイトですよた」と言われて、「おお、そうなのか」、と和んだので、ネトレプコにキャンセルされて不貞腐れてる人の怒りも少しは収まったのではないかしら?


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Richard Eyre

Revival Director (January) Paul Higgins
Designs Bob Crowley
Lighting design Jean Kalman
Director of Movement Jane Gibson


Conductor Maurizio Benini
Violetta Valéry Ailyn Perez
Alfredo Germont Stephen Costello
Giorgio Germont Paolo Gavanelli

Baron Douphol David Stout
Doctor Grenvil Robert Lloyd
Flora Bervoix Justina Gringyte
Marquis D'Obigny Jeremy White
Gastone de Letorières Ji Hyun Kim

Annina Hanna Hipp


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


彼らはあちこちで共演してるから慣れてるんでしょうけど、共演を観るのが初めての私はなんだかドキドキしてしまい、もうこれはヴィオレッタとアルフレードの悲恋物語ではなく、スティーヴンとアイリーンの幸せなラブストーリーよ。舞台横のすごく近い席なのに更に双眼鏡で凝視して、どんな表情するんだろうと興味津々。やりにくいのかしら、それともコベントガーデンで思いがけず共演できてそりゃ嬉しいのかな?最初のパーティ場面でヴィオレッタが恋におちる時とか、きっと何年か前にこの二人はこうしてうっとり見つめあったんだろうな、とか、なんだか舞台もピンク色恋の矢 珍しい楽しみ方でトラヴィアータを楽しむことができました。


コステロ君は1982年生まれだからまだおそらく20代、ペレスはちょっと年上らしくて、結婚したのは2008年9月だけど出会いはフィラデルフィアの音楽学校だったので、10年くらいは一緒にいるわけですが、若いフレッシュなカップルの微笑ましいこと。(アラーニャとゲオルギューではそうは思えませんよね。エゴの塊りみたいな二人だからさぞ大変だろうなとか思ってしまってドキドキ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


女の子12月に2回観たペレスは相変わらずいつもハアハアと息が苦しそうでDASH!、この役を歌うには肺活量不足なのかな、と思うけど、なんせ小柄で可憐でとてもチャーミング。ヤホ嬢の迫真の演技は素晴らしいけれどオペラには少々too muchなリアリズムなのに比べてペレスの適度なアバウトさの方がほっとするし、歌唱力は甲乙付け難いものの、トータル点数ではヴィオレッタとしてはペレスの方が私は好き。


男の子コステロ君は、17日はヤホ嬢の細やかな演技に比べるとバランス取れないくらい無表情でぼーっと突っ立てるだけだったので、こんな大根役者だったのかしらとがっかりしたけど、この日は打って変わって体も顔も動いて、妻を見つめる優しい眼差しがとても素敵でした。やっぱり息が合ってたし。

特に美声ではないし個性も不足してるけど、シャモニーのリンダで初めて聴いた時から私はなぜか彼が好き。長身で、真っ白な肌が眩しいくらい若々しくて、正統派美男子ではないけど垂れ目も可愛いし、ほっそりした鼻がすごく私好みラブラブ! ちょっと太ったのが気になるけど。


こんな二人を見ているだけでなんだかこちらも幸せになるけど、ベニーニ指揮者も同じとみえて、カーテンコールではずっと二人を見守ってましたラブラブ

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ブタでも、足を引っ張った人いて、それはお父さん役のパウロ・ガヴェネッリむっ

12月のサイモン・キーンリーサイドの渾身の演技と比べられたら勝ち目はないと思ってやる気喪失したのか、ただ突っ立ってるだけ。リゴレットの時にはまだそれなりに一生懸命演じてたのに、なんなのよ。ぼやけた声のガヴァ爺は何を歌っても私は嫌いだけど、特にこの日はひどくて、今までのパパの中では断トツの最低プンプン 彼だけの場面は舞台から目をそらして、耳もふさいでましたもんね、私は。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
写真も勿論撮らなかったけど、あっ!、ベニーニ指揮者の後ろにいるデブはガヴァ爺だ。ずっと暗い所にいろ!


来週は、もう本当に誰でもいいから(ホロでもいいから)、他のパパにして~メラメラ


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


22回のうち、残るところ2回となったトラヴィアータ。誰がヴィオレッタなのかはどうでもいいけど、これで最後にグリゴーロ君が出なかったら笑いものね。

ヤホ嬢については、おそらく来週は彼女が復帰するだろうから、その後で書きます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ラブレターおまけですが、


コステロ君とペレス若奥様の共演で一番観たいのはグノーのロミオとジュリエットですが、その役での二人の素敵な写真を見つけました。コステロ君、ほっそりしてハンサムじゃないの!


ところで、このアメリカ人夫婦は果たしてアラーニャ/ゲオルギュー並のゴールデン・カップルになれるでしょうか?


うーん・・・シラー


好感度抜群の二人だし是非そうなってもらいたいところですが、個性と歌唱力の両方でこれからうんと精進しないと・・・。

                                 
           

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