<3月12日(金)>

なんだか全てがちょっとしたタイミングでずれて上手くいかない日ってありますよね。

今日がそんな日でした。

歌舞伎レクチャーのことを書くつもりでしたが、疲れたので、着物のことだけにして、早く寝よっと。

良い週末をお過ごし下さい。

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3月2日、SOAS(ロンドン大学の一部)に中村福助さんの歌舞伎レクチャー&パフォーマンスに行きました。
オペラ三昧イン・ロンドン
その手の日本の伝統芸イベントの時はもちろん着物で行こうと張り切るのですが、何を着るかが問題です。


オペラハウスに着物で行くときは日本ならルール違反のことをしてもどうせ誰もわからないので全然緊張もせず楽ちんですが、今回はなんせ歌舞伎関連ですから、それなりに考えちゃいますよ。本物志向の和服姿の方もいらっしゃるでしょうし、福助さんや他の演奏者の方と写真を撮るチャンスもあるかもしれないですもんね。


もちろん正絹で、やっぱりやわらかものの方がいいかしら。


大袈裟過ぎず、軽過ぎず、できれば伝統的な柄で、派手過ぎず(私の場合これを一番気をつけないとね)、品良く、暗い客席でも映える着物・・・。


無難に色無地かな、でもそれではちょっと淋しいかなと思い、こういう時に役立つ「着物ギャラリー」(→こちら )を全部ざっと眺めて、結局、グレー掛かった青地に小花の小紋にしました。時々ロンドンにいらっしゃる春さんからお借りしてるうちの一枚で、私の大好きなブルー、春先に着たくなります。


この椿帯との組み合わせは、オペラハウスでご一緒した時に春さんご自身がなさっていたコーティネートで、ブルーと紫という意外な取り合わせなのですが、その時の春さんが素敵だったので、そのまま真似。

帯揚げと帯締めは緑系にしてみました。いつのまにか絞りの帯揚げがはみ出ちゃいましたけどね。


オペラ三昧イン・ロンドン

他の皆さんもきっと同じことを考えたに違いないですね。我々着物仲間グループは雰囲気の似た小紋で揃い、打ち合わせたわけではないですが、色も被らず、うまくバランス取れました。


他に和服の方は少なかったですが、我々はかぶりつきにずらっと並び、注目浴びたのではないかしら。

この写真を撮ってるときもイギリス人が何人か便乗して写真撮ってました。舞台から福助さんも「着物が方がたくさんいらして嬉しいです」って仰って下さいましたしね。

それだけでも、一年以上も前から買ってあったウィーンフィルのコンサートを蹴ってまでこちらに来た甲斐があったかもです。


オペラ三昧イン・ロンドン オペラ三昧イン・ロンドン

真ん中の羽織姿の方は長唄の女性ですが、美人ってことだけじゃなくて、この雰囲気はさすがです。舞台では黒留袖で唄って下さいました。

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