”韓流”とは少し違うけど「火山高」 | 屋根の上の洋画好き

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今回の映画カテゴリのお題は「オススメの韓流映画」ということですが、韓流映画って、顔を覆いたくなるほど恥ずかしくてベタな恋愛メロドラマという思いがあって全然観ないため、「ヨン様ってメガネをかけたダニエル・ラトグリフくんに似てるなぁ」とかしか思い当たらないのが残念です。

たまたまつけてたテレビに映った冬ソナとか美しき日々?とかは、UOしながら音だけ聞いておりました。あとホテリアー? いまどき少女漫画でもやらないようなうぶい恋愛と過酷な試練のミクスチャーが、世の「お嬢さん」たちの心を打っているのでしょうか。


少女に何が起ったか 」とかも、かなりそんなノリだった気がします。


そんな私でも、昔一度だけ韓国産映画を観ていました。2001年製作、日本では2002年に公開された「 火山高 」です。


ミュータントチックなスペシャルパワーをもった人や武術の超達人などの集まる火山高に、数度の転校の末に到達した主人公が、望まぬままに学校の覇権をめぐる争いに巻き込まれていくという、学園アクションものです。週間ジャンプとかマガジンが好きそうなネタで、映像的にもマンガやアニメの表現をそのまま実写で持ってきたというシーンが数多くあります。「マトリックス 」で魅せられたワイヤーアクションとCG技術がここにもといった感じでしたが、マトリックス以後の映画でマトリックスに影響されるなというほうが間違っているのでしょう。


「おいおいこんなのアリかよ」というよりは、「ありえねー!」というノリと展開がかなりツボにきて終始笑える映画でした。


今言われている「韓流」とは性質の違うものかもしれませんが、学生らしいほのかな恋もあり、新しく芽生える友情もあり、少年漫画一流のアクションもありで、ベタベタの恋愛ものばかりがもてはやされる韓国映画のなかにあって、ノリのよさも持ち合わせているのだとガツンと知らされる一作ではないでしょうか。