2010 南アフリカ・サッカー・ワールドカップ記念ブログ第8弾です。
1954年ワールドカップ・スイス大会でのドイツ代表のお話。
ペップトーク度 (最高★×5) :★★★★☆
映画オススメ度(最高★×5) :★★★★☆
【ストーリーと背景】
サッカーが大好きな少年マチアスは、母と兄と姉と4人で暮らす母子家庭。
父親は第二次大戦でソ連の捕虜となり、生死がわからない。
マチアスは地元のサッカー選手ボスを慕い、ボスも「マチアスが来ない試合では点が取れない」と天使の存在だとして可愛がっている。
そんなある日、父親がソ連から開放されて帰国。
幸せな生活がスタートするはずだったのが、父親の横暴ぶりで姉は反抗、兄は家出、マチアスは体罰を受けて家出をしようとするが父に見つかり未遂に終わる。
妻の説得により改心して、家族に溶け込もうと努力し始め、だんだん、マチアスにも優しくなっていく。
一方、ボスはドイツ代表としてワールドカップ・スイス大会に参加するがスタメンをはずされ、初戦のハンガリーに8-3で破れ、チームと監督は国民からの避難の嵐。
「おまえがいないとボスは点が取れないのだろう?」と、マチアスの父親は借りた車にマチアスを乗せて陸路でスイスのベルンに向かうが・・・
【ペップトークの見所】
ドイツ代表チームのワールドカップを勝ち進むストーリーとマチアス親子のストーリーが絡み合って、展開も楽しめる作品です。
初戦でハンガリーに大敗した監督へのマスコミ・国民からのバッシングは凄まじいです。
(きっと岡田監督も同じような状況だったんだろうな・・・)
でも監督は「辞任しろ」「処刑しろ」とかって国民からの手紙を「ペップトークのネタに使ったり、ホテルの掃除婦との会話で彼女がつぶやいた「ボールは丸。試合は90分」というフレーズをそのまんま、記者からの質問の答えに使ったり、選手を励ますのに使ったり・・・ペップトークのお手本になる部分も満載です。
掃除婦との会話
Chapter:06 0:48’00”~
記者への回答
掃除婦との会話
Chapter:06 0:53’54”~
第2戦の開始前、国民からの手紙を逆手にとったペップトーク
Chapter:07 0:54’59”~
あと、予選リーグで一回負けているハンガリー(過去4年間、国際大会無無敗の強豪)に対して、「雨が降ったら我々に商機がある」・・・これは、悪コンディションにドイツの選手が強いことと、この大会前にドイツのシューズ業者が開発したネジ式で晴天用と雨天用が交換できるスパイク(今では当たり前ですけど・・・)の裏づけがあったり。
記者の取材に「ドイツの勝機」について語る監督
Chapter:09 1:16’00”~
雨天を待つ選手、スパイクの指示をする監督
Chapter:10 1:22’24”~
天候を見方にして戦術を組み立てるってのは「レッドクリフ」や「エリザベス・ゴールデンエイジ」(後日紹介予定)にも出てきますが「戦」の基本なんですね。
決勝戦を控えて負けをイメージいている仲間をポジティブに変えようとするキャプテンとの会話
(ペップトークではないのですが、イメージのパラダイムシフト)
Chapter:09 1:22’24”~
そして最後に決勝戦の前半を2-2まで追い上げたハーフタイムの監督のペップトーク
Chapter:11 1:32’24”~
すみません。ペップトークの解説というより、オイラが忘れないためのメモになっちゃいました。
あ、コレはいつものことか・・・(爆)
先日紹介したアメリカ代表の奇跡を描いた「THE GAME OF LIVES」といい、この映画といい・・・日本がワールドカップでもっともっと活躍できるようになるのは夢ではないと思えてきますね。
南アフリカ・サッカー・ワールドカップ記念ブログ第4弾
「サッカー映画でペップトークとアファメーション・・・その1」
過去のサッカー映画記事紹介はコチラ
南アフリカ・サッカー・ワールドカップ記念ブログ第5弾
「サッカー映画でペップトークとアファメーション・・・その2」
過去のサッカー映画記事紹介はコチラ