綺麗な華ほど…… 3 | ぺんぎんの戯言ブログ

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スキビファンが今まで読専だった駄文を書いてみました。

出版社、原作者、関係者には関係ない趣味の二次駄文です。
二次が嫌いな方や、悪戯、嫌がらせ等はご勘弁下さいませ。

因みに、基本的に尚ちゃんが好きではないので、尚好きな方は申し訳ありません。

キョーコさんの女子校生活はじまり♪

∽∽∽∽∽∽∽

とても落ち着いた廊下を歩いていって、職員室のドアをあけると先生方と生徒さんが数人集まっていた。

「あ~~、先生! 編入生なの?」
「あ、本当! 可愛いけどスタイル良くてカッコいいね」
「顔ちっちゃいね」

いきなり集まって客寄せパンダ状態にびっくりしていると、一人が後ろに回って・・・・胸をもまれた!

「きゃああああああぁぁぁっ!」
「柔らか~~い。こんなに細いのにいいなぁ」
「こらっ! いきなり外部の人にしちゃだめだろっ!」

先生っ! そこ、激しく違いますからっ!!!

「ええ、だって陸上やってても胸大きくならないもん」

今度は手を取られて胸に当てられる。あ、柔らか・・・・っって違うでしょ、キョーコ!

「ねえ、やっぱり胸は欲しいじゃん。女としてはさ」
「あ~、同感。脚は細くなっても胸は出ないもん」
「あんた達はこれから育つから、大丈夫よ」
「まっちゃんもこの学校出身だから?」
「まあねぇ」
「まっちゃんみたいなダイナマイトバディになれる?」
「さあ、あんた達の努力次第ね。さて、最上さん。いきなり驚かしてごめんね」
「い、いえ。大丈夫です・・・・」

ええと先生、あだ名呼びでよろしいのでしょうか・・・・
白いパラソルにドレス、ごきげんようの挨拶はどこへ・・・・。
本当は全く大丈夫じゃないんだけど・・・・。
でも先生の努力の方法も気になる・・・・。

「私があなたの担任の町田です。宜しくね」
「宜しくお願いします」
「結構成績もいいみたいだし、この学校生活とあっちの方がメインって感じよね」
「はい、そうなると思います」
「みんなには芸名隠しといた方がいいから」

そう先生はウィンクしながら囁いてくれた。やっぱり普通の学校だとそうだよね・・・・。そのために黒のショートウィッグを被って来たんだから。

「って事は彼女はうちのクラス? 私、F組のクラス委員の大島香。おーちゃんって呼んでね」

その他にもたけちゃんにナオキ、おけいちゃんを紹介された。
なんとなくあだ名も可愛かったりして。いいな、こういうの初めてだ。

「最上さんは名前はなあに?」
「キョーコって言います。全部カタカナなの」
「へぇ、じゃあ好きなものは?」
「可愛いものが好きです。自分で作るのも、買うのも、見るのも」
「意外だなぁ。なんか堅いです、って感じしたから」

ふと横ではおけいちゃんがぶつぶつと何かを呟いている。

「おけいはあだ名を考えるのが好きなの」
「よし、コウキってどう? 何かねぇ可愛いって言うよりも、高級そうな感じ?」
「ああ、言えてるぅ。それに男役似合いそう!」
「可愛いもの着てても違和感なし!」
「でしょでしょっ! だからコウキ、決定!! まっちゃん、良いでしょ? 最上さんいいよね?」
「はいぃ~~」

なんだかわからない間に私のあだ名はマリアちゃんのお父さんと同じ、コウキになってしまいました~~

*****

「夏服と冬服の制服とリボンタイと校章、あと体操服ね」
「ありがとう。付き合ってくれて」
「やだ~、そんなの当たり前じゃん。でもどこで着替えようか?」

え? 更衣室はないの?? 体育の時はどうしてるの???

「体育の時はみんな一緒だし、教室で着替えちゃうんだけどねぇ」
「そ、そうなのっ?」
「だってみんな女だし?」
「そうそうブラの見せあいっことか?」
「でもあまり濃い色のブラ着けると、夏服は透けるから注意した方がいいよ」

問題点は色なんですかっ!? 透ける制服を何とかしなきゃいけないんじゃないのっ?

「部室で着替えて貰ったら?」

とりあえず仮初めの更衣室に案内されて、無事着替えることができたのだった。
真新しい制服は衣装ではなく3ヶ月お世話になる大事なもの。

「お待たせしてごめんね」
「いいよ、コウキ似合うね。制服」
「そうかな、ありがとう」

ちょっとくすぐったいそんな雰囲気は教室の外で待っていてくれた先生と一緒に中に入ると、きゅっと気が引きしまる。

「今日から3ヶ月間、このクラスに編入する事になった最上キョーコさん。みんなよろしく頼むね。はい、じゃあ自己紹介どうぞ」
「ご紹介に預かりました最上キョーコと申します。これから3ヶ月間、みなさんと一緒に生活して行きますので、よろしくお願いいたします」

しーん、とした静けさの後に爆笑がわき起こった。
え? ええ?? どこか変だった?

「コウキ、いきなり『ご紹介にあずかりました』って、どこのサラリーマンのせりふなのよ!」
「コウキって名前貰ったんだ」
「コウキ、よろしく」

みんなの暖かい笑いに恥ずかしいけど、嬉しくてへへっと笑ってしまった。

「そういえば3ヶ月いるなら文化祭出れるでしょ?」
「へ?文化祭?」
「そう、文化祭で劇をやるんだけど、コウキも出てくれる?」
「主役の男役は決まりじゃない?」
「「「賛成~~~~!!」」」

えっ、出てもいいのかしら? 先生は・・・・笑ってる・・・・

「え、演目は決まってるの?」
「今日のHRの議題がそれなのよ」

この『コウキ』の名前がまたまた私の女子校ライフを変える事になるとは、全く知る由もなかった。

***** つづく

勿論妄想入りですので、全部本気にしちゃだめです。
まあ実体験もあるのですが、そこは内緒です。
さて、次は蓮さんターン。