英雄の書
おはようございます。
連日大雨や地震におびえております。
地震は引っ越してきてからあう頻度が増えましたが未だになれません。
そういっても非常袋も満足に用意していなかったので、用意しておかなければ。
今日は宮部みゆきさんの『英雄の書』の感想です。
ようやく図書館で順番がまわってきました。
『ブレイブストーリー』や『ドリームバスター』と同じくSFです。
友理子の兄が同級生を刺して失踪した。兄の部屋で泣いている友理子に声をかけたのは辞書だった。辞書によると兄は「英雄」に魅入られて「器」になったらしい。友理子は兄を助けることができるのか。
かなり長いですが、読みやすかったのでサクサク読めました。
世界観の設定が細かくてよかったです。
兄がなぜ英雄に魅入られたのかが説明されるところがとても悲しかったです。
不合理というかなんというか。
よくある…とはいいたくないな。
ありそうだけどあってほしくない理由でした。
どうにかして兄を助けたいと思う友理子の気持ちに共感します。
兄を助けるための仲間が集まって英雄と対峙することになりますが…
この結末は次につながりそうでよかったです。
SFが好きな人というよりも、宮部さんの人物描写や内面の移り変わりが好きという人の方がのめりこんで読めそうです。
久しぶりに宮部さんの新作を読みましたが、やはり面白いです。
外れがないので安心して読めます。