弥勒の掌
おはようございます。今日から冷蔵庫の掃除です。
今日はかおりさん と惠さん のところで紹介されていた我孫子武丸さんの『弥勒の掌』の感想です。
我孫子さんは『殺戮にいたる病』しか読んだことがなかったのでそのイメージが強かったですが、残酷な要素はありません。
殺人事件はでてきますが。
ある日、妻がいなくなった。教師の辻は浮気のせいで妻とは家庭内別居状態だったが、突然妻が失踪してしまう。一方で、ベテラン刑事蛯原の妻も殺された。二つの事件の間には新興宗教が関係しているようだったが…。
最後の方が面白いです。
後味はよろしくないですが。うわ~っと若干引き気味ながらも読んでしまいました。
この感じは我孫子さんの特徴かもしれませんね。
短いというのもありますが、読みやすかったです。
『殺戮にいたる病』よりもシンプルにやられた感じがしました。
短編なのにこれだけやられた感が残るとは…。
気がつく人は気がつくのかもしれませんが、自分はしっかりひっかかりました。
宗教団体「救いの御手」の仕組みも実際にありそうでした。
単なる団体ではなくてきちんシステム管理された団体。
いまどきの宗教団体ってこんな感じなんでしょうか。
我孫子さんのほかの作品も同じような感じなのかな?