台湾から航空便で届く部品待ち。。

次回の出張はせっかくユーザとたくさんお話できる機会なので,あれやこれやと準備に忙しいのである。これが来ないと出発できないので朝から落ち着かない。26日に成田へ着いているにもかかわらず,昨日午後の時点でもまだ Arrived NRT/Tokyo状態。

心配になり電話してみたら
「荷物の中にあるFOC(Free of Charge)の部品がいくらぐらいのものなのか分からず課税額が算定できない。これからShipperへ問い合わせる。」
とのこと。

「前回の加工不良のためのCompensationだからFOCになっている。前回のINVOICE上の価格はUSD◎◎です。」と伝えたらすんなりOK。彼らにしてみても自分達の売上でもなんでもない関税の話だから,意外といい加減だ。

明日AMには某宅配便での配達が可能だと連絡をもらった。事務所のオネーチャンはそっけなかったが,現場の男性社員たちは本当にどこの運送会社でも愛想が良い。


で,せっかくだから暇つぶし。
昨日に引き続きカバンネタ。
二輪と四輪,まぁ五輪とか六輪などという変り種はここでは除きますが,このふたつでどっちがよろしいのか?

デパートやカバン屋さんの店頭で実物を見て比較すると,四輪スーツケースが直立状態でクルクル・・と回るのをみて,「スゴ~イ!これなら空港でもホテルでもラクラクだね。」となります。

しか~し!
旅行中にスーツケースをガラガラやるのが,そのような店頭・空港・駅・ホテルのロビーのようなツルツルピータイルのような場所だけとは限りません。例えば,自宅から最寄り駅まで徒歩10分とか,行った先で石畳をガラガラガラ・・なんていうのが必ずあります。
四輪キャスターの場合,二輪走行させた時にキャスターの寿命が短すぎます。

大体偏磨耗(内側だけが減ってしまう)してしまい走行中は常にユラユラするようになってしまったり,小さな石やテープ,ガムなどが付着して回りにくくなったりというトラブルが多い気がします。僕は今まで3台の四輪スーツケース(いずれもスーツケースとしては著名ブランド)を買いましたが,どれも10回持ちませんでした。歩く距離が長すぎるのかも知れませんけど。

それに直立状態で走らせるのは空港や駅構内などに限られ,時に小さな段差や引っ掛かりで転倒してしまう恐れがあることが怖いです。
1000m歩く場合,

直径50mmの場合:1,000,000/50*3.14=6,369回転

直径80mmの場合:1,000,000/80*3.14=3,980回転(50mm比62.4%)
というのも寿命に影響するんだろうな。海外の荒れた路面を20kg入りでこれだけ歩いたら,華奢な四輪なら一回で壊れるかも知れません。
あと四輪キャスターのケースは電車の中でユラユラして安定しません。重いと大変です。二輪なら安定します。先日も成田空港を出た電車が,第2ターミナルへ向け減速したときに四輪スーツケースが勢いよく車内を走ってましたw

ですから,最近はピギーでもLサイズケースでも二輪を選ぶようにしています。大径キャスター(段差を乗り越えやすい)・低騒音(特にアスファルトや石畳で気になるので)の二輪キャスター付が理想です。キャスターがネガティブキャンバー(ハの字)でフラフラさせないための意図的なトーアウト設計が気に入って今はTITAN X2というやつを使っていますが,最低地上高が少ないのでしょっちゅうハラを擦っておりちょっと不満です。※かなりの確率でここの下の方にGoogle adsで出てきちゃいますが,お奨めはいたしません。

二輪の弱点は四輪の優位点でもあり,例えば駅の改札を抜ける時なんかは,10数m前から間合いを取り,人の流れを妨げないように留意しながら改札でスーツケースをヒョイっと持ち上げながら90度回転させ,まずSUICAをペッタン。さらに二歩進んでゲートを抜けたら,また横向きにしてガラガラ・・ これをいかにスマートにできるか?が成功の鍵?
これさえできるのであれば,二輪が良いと思うなぁ。


以前,ユーザレベルで交換できる緩衝性キャスターのキットを考えたのですが,設計担当がまったくやる気がない人で,ボツになってしまいました。まぁできたところでスーツケースメーカーへのコンタクトが無理っぽいですけどね。
では!

2011.01.10一部加筆修正