おっかのうぇ~、ひんなげしのぉは~なでぇ。

みんなが真似し、みんなが歌った「草原の輝き」。

女子だけでなく、男子も真似してこの歌を歌った。

まさに、国民的・全世界的・超然的ヒット曲。

マイクを両手で持って、体を揺らしてみんなが歌ったヒット曲。

もちろんそれをボクも歌った。

アグネスになりきって。


若林で見た空


春になれば 草木がはえて

ボクらの心の草原が輝きだす。うれしいね。

もう、そんな季節が目の前までやってきた。


アグネスちゃんは、すごくかわいかった。

その笑顔がよかった。

こぼれるような笑顔に、皆が惹かれた。

その後。ハワイからもう一人のアグネが上陸した。

もう一人のアグネすは、かわいいというより美しかった。

かなりタイプの違うもう一人のアグネスも、日本人に熱狂的に受け入れられた。


海の向こうからアイドルがドシドシやってきたこの頃。

フィリピンルバング島から、小野田陸軍少尉も帰ってきた。

「もはや戦後ではない。」と言われた時代にも。

まだ一人戦争を続けられていた方がおられることを知り、ボクは愕然とした・・・。