ボクが大学を卒業した頃。
実は、ひどく景気が良くて、今みたいに就職で困ることはあまりなかった。
身の丈サイズで就職活動をすれば、ある程度のところに皆収まっちゃう。
そんな時代に、「ふぞろいの林檎たち」が誕生した。


若林で見た空


サザンの音楽を取り入れた、時代先取り感覚は、やっぱり山田太一さん。
うまいなぁって思った。
ところでなぜ、あの時代に「ふぞろいの林檎たち」だったのだろう・・・。
今でもとても不思議だ。
実は、彼らを見ていると、スコット・フィッツ・ジェラルドを思い出す。
それはフィッツ・ジェラルドがロスト・ジェネレーションを代表とする作家だからなのだろうか。上手に説明できないけど、ボクの中で1920年代のアメリカと1980年代のふぞろいが、不用意にオーバーラップしてしまうのだ。
ちょっとわかりづらいかもしれないけど・・・。
ボクの中だけでいうと、この繋がりは、意外と宿命的で必然的なのだ。
そして・・・。
モバゲーのCMで、中井さん・時任さん・柳沢さんが共演してる。
ゲーム狂世代。それは実は、今のワカイモンのみの持ち味じゃない。
むしろ、ボクらの世代の専売特許なんじゃないのかな。
ピンボールに始まって、ブロックをくずし、インベーダーを倒し続けたボクらの世代は、フィッツ・ジェラルドが生きたジャズ・エイジにつながる、享楽的な要素を強く持っているような気がするのだ。
ホントは、もう少し長く話せば、言いたいことがわかってもらえそうな気がするんだけど、説明調になって、それはそれでつまらない感じがするから。
やっぱ、ここでやめる。
この無責任さが、いいねぇ・・・。