メモリー機能が短期消滅型の日本人にとって、もはや記憶の彼方に消えてしまったものと思われる「ハヤブサ」のプラモデルを、12月に作った。

若林で見た空

と言っても、それは、小惑星イトカワに辿り着き、ボロボロになって地球に帰還した涙のヒーロー「はやぶさ」ではない。
第2次世界大戦時に作られた、一式戦闘機「隼」だ。
この「隼」。帝国陸軍を代表する戦闘機で、太平洋戦争中、主力機として使用された。中島飛行機が製作したもので、設計には糸川英夫技師が携わった。

若林で見た空

一方、2003年。小惑星25134が糸川の名にちなんでイトカワと命名された。このイトカワには日本の探査機「はやぶさ」が訪れ、調査とサンプルリターンを行った。
日本の宇宙工学をリードし、ロケット作りに携わった糸川英夫技師が戦時中開発した戦闘機「隼」と、同名の「はやぶさ」が、小惑星イトカワに到着した。

若林で見た空

これは単なる偶然なのか・・・。ボクにはわからない。
さて、この一式戦闘機「隼」を製作した中島飛行機(現スバル自動車)の自動車にボクは今、乗っている。せっかくだから、スバル自動車も、「はやぶさ」という名前のスポーツカーでも作ればいいのに・・・なんてことを主張したら、平和を尊重する我が国の憲法の主旨に反するかもしれないから。
敢えて言わない。