先日、そろそろ寝る準備を、と思っていた頃に、知人から電話がきました。
『本物の天才に会った!』
と知人、大興奮です。
彼が関係している仕事で、彼曰く「天才」の絵師さんに出会ったとか。
その絵師さんがどれだけ天才的なのか、数分間しゃべったあと、
『電車にのるから……』と通話終了。
ボクはいままで、本物の天才には会ったことがありません。
宇宙人にも会ったことがありません。
幽霊にも……(世界は、会ったことがないモノで溢れています)。
もしかしたら、出会っていても気づかなかっただけかもしれませんが……。
「あいつは天才だ」と呼ばれている人は、陰でどれだけひとつのことに打ち込んでいるのでしょう。
人が遊んでる時間。
人が「暇だなぁ~」と感じている時間。
人が「サボりたいなぁ」と思っている時間。
人が「楽をしたいなぁ」と思っている時間。
人が無目的で無意味に消費している時間。
いろんな時間を、有意義に、自分にとって必要な技術の習得に費やしている人が、その道を極め(ているように周りから見られ)、極めてもなお飽き足らず、先へ先へと進んでいくのでしょう。
だからボクは、「あの人は天才だ」と他人の前で褒めることはあっても、本音では「天才」だと思っていません。
「自分をもっとも活かせる道で、自身を磨き続けている人」だと思っています。
尊敬します。
そして、そんな人のほんの一部でもいいから参考にし、目標にし、なんらかのかたちで自分を育てる糧にしたいといつも考えています。
で。
本日。
レスリング女子の吉田沙保里選手が、国民栄誉賞に!
とゆう情報をTVのニュースで得ました。
世界選手権10連覇。
五輪と合わせると、世界大会で13連覇達成。
だそうなので、もう、努力とか自分を磨くとか、そんなレベルではないと承知したうえで書きますが……。
家族、コーチ、練習相手、スタッフなど周りの人々に恵まれ、かつ考え、試し、失敗し、それでもなお己を磨き続けたのでしょう。
久しぶりに、いいニュースでした。
他人を「あいつは天才だ」というのは簡単です。
ですが、その言葉を口にしてしまえば、その人が「懸命に積み重ねてきたモノ」を想像することが難しくなりそうで……。
ちょっとでも気を抜くと、「想像する」ことをすぐに忘れてしまうボクですから、可能な限りいつも、自分なりに「想像」しながら多くの人と接していきたいものです。