ストーマとは?
語源はギリシャ語で"口"という意味。人工肛門・人工膀胱。便や尿を排泄するために腹壁に造られた孔のこと。
「ブーケ 若い女性オストメイトの会」 のホームページより
http://www.kisweb.ne.jp/personal/bouquet/index.htm


自分がオストメイト(人工肛門や人工膀胱を保有しているなかまという意味)になるとは思いもしなかった。


最初のストーマは2007.8、横行結腸癌による腸閉塞の治療のため、横行結腸に造設。
ちょうどお腹の真ん中に赤いストーマが出来る。
最初におそるおそる見た時は、とても違和感があって怖かった。看護師さんにケアを教えてもらっても、はたして自分に出来るんだろうか?と不安ばかりだった。
お風呂で全貌を見る度に、恐ろしい姿に落ち込んだものだった。


その後、2007.9、横行結腸癌と肝転移の切除手術により、1度ストーマはなくなった。
けれど一週間後、腸の縫合不全により、上行結腸に再びストーマを造設。
今回は少し慣れていたこともあって、それほどショックは受けなかったけれど、手術直後のストーマの大きさにはびっくり。えっ
今でも5×3センチくらいはあるけれど、最初は7×5センチくらいはあったかも。


あれから数ヶ月、自分でパウチ交換、排出など一通り出来ているつもりだけれど、これが正しいのかどうかは疑問?
試行錯誤の自己流だ。
漏れることはほとんどないけれど、爪で袋を切ってしまったり、隙間から匂ったりすると、ちょっと落ち込む。


最近、前述の「ブーケ」の会の存在を知り、早速入会した。
定期的に会報が届いたり、座談会、新年会など、同じ年代の女性オストメイト同士で交流がもてるところに魅力を感じた。
まだ入会したばかりで、実際に会員の方とお会いしたことはないけれど、会報を見ると、交流の場はとても楽しそうだ。


ストーマに対する気持ちは、だんだん変化している。
最初の変化は、少しでも早く落としたくて、嫌だ嫌だと先生に訴えていたころ、先生に言われた一言がきっかけだった。
「腸閉塞も改善して、ご飯も美味しく食べられる。便も順調。外科医として、これ以上何を望むのか?と聞きたいね。」
最初は「先生はストーマになったことないから、そんな冷たいこと言えるんだ」と思ったけれど、よくよく考えると目からウロコの発想ではあるなぁと思った。


次の変化は、ブーケ」の会報に載っていた記事で、ストーマに名前を付けている人がいることを知ったのがきっかけ。

「へぇ、ストーマに名前かぁ、面白いなぁ」と思って、自分のストーマには何てつけようか?と考えてみた。
常々、でっかい梅干みたいだなぁと思っていたので、でか梅太郎」とか名づけてみた。(何故か男の子の印象)
今では略して「うめ。名前を付けてみると、本当に自分の分身みたいに思えてきたから不思議だ。
ストーマに嫌悪感、違和感のある人は名前を付けることをおすすめします。
「うめは暴れ馬」「今日のうめはおりこう」とか心の中で思ってます。(ちょっと危ない?)
先生への質問のメモにも「うめのこと」とか書いて、くすっと笑っちゃいます。ニコニコ