エグゼクティブの方で、とくに小物にこだわる紳士から聞いたことがあるセリフ。


1年ですか~?!


たまげて、そう反応した私。


だけど、1年で買い換えるのは極端かもしれないけれど、たまにボロボロになった財布を大切に使い続ける人を見かけるとやはり気になる私。


もちろん、20代の汗水垂らして働く若者であれば、問題はないし、却って物を大切にしながらよく頑張っているな、と愛おしくもなる。


ボロボロさ加減にもよるけれど、、、


しかしながら、40代で役職のついたビジネスマンがそれでは、ちと内面を疑うときがある。


社長であれば、絶対に大きな問題。


使い古したボロボロの財布では、運的にお金も回らないという人もいる。


風水的にもいいことはないらしい。


なので、私のクライアントには毎回ファッションスタイリングの度に小物についても確認することにしている私。


そういう私も結構物持ちがいい方で、数10年前に買った小物まで大切に使っていたり、、、


もったいない世代の終わりに育ったせいかしらね。


人の財布をチェックしてたら、自分の財布もすでに革の色がはげてるではないの。


考えてみれば、4、5年は立ってるかも。


ということで、大好きなブランド、バレクストラへ。


ここの革のなめし方が最高に品が良く、唯一名刺入れはここのものを使う私。


カラーも豊富で観てても楽しい。


ところで、私が使っている名刺入れと同じワインレッドのものが目に飛びこんで来た。


えっ? 同じもの?


目を疑い、自分の名刺入れを取り出して並べてみると、元の面影全くなし。


20才のピチピチ女子と、50才の疲れたオバハンという違いよ、これ。


あまりの衝撃に、店員さんに訴える私。


これね、同じものを買ったのよ。


すると店員さんが、



これ程個性がでるまでご愛用いただき、ありがたいことです。


いやいや、よくできた店員さんだこと。


さらに、磨いてみましょう、といい、クリームで磨きをかけ始めた彼。


よく見れば、角がほころびてもいるわよ~。


まるで、自分自身がボロボロにほころびているかのような複雑な気分。


やれやれ、私はこれで初対面の皆さまと名刺交換をさせていただいていたのかと思うと、思わず苦笑い。


穴があったら入りたい気分よ~。


結局、財布だけでなく、名刺入れも新調した、すっきり気分晴れ晴れの端午の節句でございました。

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