とか、
「他の人には送れるのに、なぜかこの人にだけメールが送れないです~」
というお問い合わせをいただきます。
こういうとき、私がまず、
「添付ファイル付きのメールでしょうか?」
と、お伺いいたします。
そうしますと、たいがいは「はい」というお応えをちょうだいいたします。
そうです。
メールが送れないのは、添付ファイルの容量が大きすぎるからなのです。
「え?でも携帯やスマホでは普通に送れる写真のデーターなんだけど・・・」
「いつもは普通に送れているEXCELデータなのになんで今回だけ?」
などなど・・・
実はメールシステムというのは、パソコン通信が始まった頃からあるのです。
つまり・・・メールの添付ファイルのルール自体も、その頃から大きく変わっていないというのが原因なのです。
私は昔、
「電子メールの添付ファイルは1MB以内にしないとだめ。
ダウンロードに時間がかかりすぎて相手に迷惑をかける。
これは、電子メールを扱う人の世界的なルールですよ」
と教わりました。
いまでこぞブロードバンドの普及によりメールのデーターが大きくてもそんなことはありませんが、
昔はダイヤルアップ(電話回線)でしたので、1MBデーターをダウンロードするのに10分以上平気でかかったものなのです。
昔と違い、今はスマホやガラケーのカメラでさえ何百万画素という時代。
一枚あたり2~3MBもある写真を5枚送ろうとするのはメールでは当然の行動。
実はスマホやガラケーはこれらの写真を直接送っているのではなく、縮小して容量オーバーにならないようにして送っています。
中には自動ではなく、「大・中・小・そのまま」などとしてわかりやすくしているのもありますね。
ですが、パソコンのメールにはそういった自動縮小や・縮小ナビ機能などありません。
そのまま原寸大の大きさの写真をメールで送ろうとしてしまいます。
これが実はパソコンの電子メールの一番の弱点だったのですね~。
でも、時代が変わったのだから、電子メールの添付ファイルの容量制限ももっと増やせばいいのに・・・
ごもっともです。
ですが、メールというのは受ける方もいるのです。受ける方には受信メールボックスというのがあります。
つまり、郵便局にあるそのユーザー専用の郵便受けですね。
多くのプロバイダーはこの受信ボックスの容量が50MB~1GBぐらいしかありません。
つまり、もし10MBの添付ファイルメールを送られてきたら、
50MBのプロバイダですと5通、1GBのプロバイダでも100通でパンクしてしまう・・・となります。
各プロバイダもユーザーのメールボックス容量を増やすとしたら自社の設備をあげないといけないため、
世界レベルでは非常に厳しいものになるのです。
普通の定型郵便の規格が変えたくても変えられないのと同じですね。
一例として、添付ファイル送信の容量制限をご案内いたします。
・iPhone(SoftBank) : 3MB
http://faq.mb.softbank.jp/detail.aspx?cid=75871&id=75871&a=102
・docomo(SPモードメール) : 10MB
https://www.nttdocomo.co.jp/service/provider/spmode/function/mail/function/
・OCN : 10MB (オプションで100MB対応)
http://tech.support.ntt.com/ocn/mail/howto/capacity.html
・@Nifty : 20MB
http://qa.nifty.com/cs/catalog/faq_nqa/qid_10166/1.htm
・GMail : 25MB
https://support.google.com/mail/answer/6584?hl=ja
皆様もご自分のパソコンのプロバイダー、スマホキャリアの添付ファイルの容量制限を確認しておいた方がよいと思います。
今の時代でも、受信する相手のことを思えば、
メールの添付ファイルは大きくても3MBまで。マナーとしては1MB以内。
これは覚えておく必要があると思います。
では、どうしても大きな容量の添付ファイルを送りたい場合は・・・・
今の時代はオンラインストレージ(クラウド)を使うのが便利です。
オンラインストレージにつきましてはまた別の機会にでもブログに書こうと思います。
(※後日書きました)
大きいデーターを送ったり共有したりするにはクラウドを使おう