AFT対応のHDDに交換したらNEC LaVie LL550/VG6Bのリカバリ出来なくなった | 滋賀県大津市の小さなパソコン教室「ぱそこんる~む123」

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滋賀県大津市にある小さなパソコン教室「ぱそこんる~む123」を主宰する竹内よしひろが教室のこと、エクセル、ワード、の技、日常を語ります。

こんにちは、滋賀県大津市のちいさなパソコン教室「ぱそこんる~む123」の竹内よしひろです。

市内の企業さんへ訪問教室に行って来ました。

今日は、パソコンの操作ではなく、クラウドとインターネット活用の現状についてお話させて頂きました。


夕方は教室でエクセルでの家計簿作りの受講があり、科目毎に集計するために「SUMIF」関数の使い方をやりました。




先日起動しなくなったという事でお預かりし、た国内メーカー製のパソコン(NEC LaVie 型名 : LL550/VG6B)のハードディスクドライブ(HDD)を交換してメーカーから取り寄せたリカバリーのDVDディスクを使ってリカバリようとしました。



パソコン

メーカー:NEC

型 名 : LL550/VG6B   

発表日 :2009/10/16 


OS:Windows(R) 7 Home Premium 正規版

CPU:インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー P8700(拡張版 Intel SpeedStep(R) テクノロジー搭載

チップセット:モバイル インテル(R) GM45 Express チップセット







しかし、リカバリのコピーは正常の終了しましたが、その後再起動してシステム設定の適用中に、


「このコンピューターのハードウェアで動作するようにWindowsを構成出来ませんでした。」



のエラーでストップしました。






「このコンピューターのハードウェア」と言ってもマウス以外(マウスを外しても同じでした。)には接続していませんので、パソコン内部のハードウェアが原因と考えられ、そうなると交換したハードディスクドライブ(HDD)の可能性が高いです。


色々と調べるとやはりそうでした。


2011年頃以降のハーディスクドライブ(HDD)にはAFT(Advanced Format Technology :アドバンスド フォーマット テクノロジー)という技術が採用されていて、現在は主流となっています。



これは、セクタサイズを従来の512バイトから4096バイトに大きくする技術で、プラッタの容量を増やしたり、エラー訂正の精度を高めたりする事が出来ます。



結論から言うと今回交換したハードディスクドライブ(HDD)がこのAFTの採用品だったのが原因でした。



つまり、Windows7の初期頃発売のパソコンのハードディスクドライブ(HDD)はAFTではないハードディスクドライブ(HDD)を前提としているために、AFT採用のハードディスクドライブ(HDD)に交換して、Windows Vistaや7のService Pack適用前のリカバリディスクで行うと、intelのRapidStorageドライバがAFTに対応していない為、この様なエラーとなってしまします。



ハードディスクドライブ(HDD)を外付けで使う場合は問題無いようですが、ハードディスクドライブ(HDD)を丸ごとコピーして交換したり、リカバリを行うとトラブルとなります。



これは、後で気が付いたのですが、リカバリが完了してもその後Windows Update(ウインドーズ・アップデート)が出来ませんでした。




なので、新品のハードディスクドライブ(HDD)に交換すると、そもままではリカバリが出来ないと言うことです。


要は、非AFTの旧規格のハードディスクドライブ(HDD)に交換すれば良いのですが、ここで、問題なのは、現在非AFTの新品ハードディスクドライブ(HDD)の入手が困難な事です。



今回は次の方法で解決しました。



方法


 別のパソコンでインテルのダウンロードセンターから「インテル・デスクトップ・ボード用インテルラピッド・ストレージ・テクノロジー・ドライバー」を入手し、USBメモリに展開して保存。

https://downloadcenter.intel.com/detail_desc.aspx?agr=N&ProductID=&DwnldID=15251&lang=jpn


ファイル名:「STOR_all32_f6flpy_9.6.0.1014_PV.zip」(32ビット用) または 「STOR_all64_f6flpy_9.6.0.1014_PV.zip」(64ビット用)



 リカバリディスクを使ってリカバリを実施してファイルのコピーが終了した段階で「終了」して電源を切ります。


 絶対にここで再起動してはいけません。
再起動してしまうと、「このコンピューターのハードウェアで動作するようにWindowsを構成出来ませんでした。」のエラーでストップます。





 CDやDVDからBoot(起動)可能なLinux(Ubuntu Linuxがお勧め)などのOSを使ってパソコンを起動します。


Ubuntu Linuxは次の所からダウンロードして起動ディスクを作るか、雑誌の付録に付いている物を使うといでしょう。


Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード

http://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix



Ubuntu Magazine Japan 2013 Summer (アスキームック)/アスキー・メディアワーク


¥1,400
Amazon.co.jp




 先ほどUSUメモリに保存したファイルの中の「iastor.sys」ファイルをファイルマネージャーを使って「Windows/System32/drivers」 フォルダーにコピー(上書き)します。




 パソコンをシャットダウンします。


 再びパソコンを起動すると正常にリカバリの続きが行われてます。


 最後まで、セットアップ作業を行います。



これで、リカバリは終了です。



ただし、このままだとWindows Update(ウインドーズ・アップデート)で、「更新プログラムの確認」をすると、


「現在サービスが実行されていないため、Windows Updateで更新プログラムを確認できません。このコンピューターの再起動が必要な可能性があります。」



とのメッセージが出て実施出来ません。(再起動しても同じです。)







 インテルのダウンロードセンターから「 RAID ドライバー」をダウンロードしてインストールします。


https://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?ProductID=2101&DwnldID=22194&lang=jpn&iid=dc_rss

ファイル名:iata_cd.exe






 2回ほど再起動を要求されますので従います。



 起動したらWindows Updateが行えるかどうか確認します。



これで、AFTが採用の新品のハードディスクドライブ(HDD)に交換してリカバリをする事が出来ました。



参考までに今回交換したハードディスクドライブ(HDD)の写真です。



       

            非AFT                    AFT


AFT対応品には   のロゴが付いています。



実はハードディスクドライブ(HDD)購入前にAFTか非AFTかを確認するのは容易ではありません。


方法としては、ハードディスクドライブ(HDD)のデータシートか仕様書を入手して「セクタサイズ」の項目を探します。


セクタサイズが「512」と記載されていれば非AFTで、「512e」や「4K」、「4096」の場合はAFTと判断します。


実際に店頭等で現物が確認出来る時は先ほどの  のロゴで判断出来るでしょう。





今回のパソコンはインテル社のチップを使っていたので、この方法で対処できましたが、問題はもう1台別の方から預かっているAMDのパソコンです。




これは、非AFTの物を探すしか無いかもしれません。



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