第5回「子どもの家」、出港しました~!
14人の子どもたちとその保護者を乗せて、ピースボート第76回「地球一周の船旅」が出港しました~!
出発地となる横浜港大さん橋で、これから102日間の「家」となるオーシャンドリーム号が
旅立つ子どもたちをお出迎えします。見送りに来てくれた家族や友人と、しばしの別れの挨拶をして、
一人、また一人と船へと乗り込んでいきました。
今回は、自営業だったり、転職の合間だったりでお父さんも4人参加していますが、
なかなか休みがとれないお父さんは陸に残り、お母さん+子ども(+祖父母)で旅をするのが
「ピースボート子どもの家」ではまだまだ一般的です。
子どもへの一生の贈り物だと心に決め、最愛の妻と子どもたちを送り出すお父さんとの、涙のお別れ。
港から、たくさんお手紙書きます。いっぱい大きくなって、戻ります!
船のデッキと、港の岸壁で見送る家族と、大きな声で「いってきまーす!」「いってらっしゃーい!」
がやりとりされます。つながっていた紙テープがちぎれ、ゆっくりゆっくりと陸を離れていく感覚は、
2歳児にも「旅立ち」だとしっかりと理解されるのでしょう。
腕がちぎれそうなほどに一所懸命手を振りながら、感極まって泣いてしまう子どもたちの横顔を見て、
お母さんもまた、ホロリ。何度立ち会っても、感動的な風景です。
さあ、ちょっぴり淋しい気持ちになりましたが、新しい「家」である船の環境はワクワクそのもの。
明日から毎日通う洋上保育園「子どもの家」を見学し、オリエンテーションを受けた後は、
みんなで船内を探検です。
「ここは、船のなかでいちばん大きなお部屋だよ。ブロードウェイラウンジ。500人も座れます。
高子先生のお話や、音楽をやるひとのライブ、それに映画もここで見ることができるんだよ。
ここに来るときは、静か~にするんだよ」
「ここは、スポーツデッキ。サッカー大会をしたり、バスケの練習をしたりするよ。
みんなも、ここに来る時は思いっきり走って遊ぼうね!」
「ここは、レセプション。お部屋のことで困ったことがあったら、いつでもここに相談しにきてね」
「子どもの家を出て、レストランにいくときはいつもこの階段をおりていきます。
廊下のすぐそばにはお部屋があるから、寝ている人もいるかもしれない。静かにあるこうね。
静かにあるくの、やってみよう! ぬきあし、さしあし、しのびあし~♪」
船のコミュニティーに大切な、最低限のルールやマナーも一緒に伝えていきます。
「はい、ここがレストランです。
まだ今日は見ていない場所もたくさんあるけれど、明日からゆっくり探検を続けようね。
今日はここでおしまい。おなかがすいた人~?」
「はーい!!」
りえ先生の説明に、みんな納得の様子。
レストランには、ファミリーテーブルも用意してあるので、同行する参加ご家族同士、
話もはずんですぐに仲良くなります。
「迷子になりそうですよね」
「しばらくは地図持ってあるかなくちゃ」
「船の場所と名前を覚えるのは、大人よりも子どもが早いかも・・・」 (一同爆笑)
「かなでちゃんのお父さんは、ラッパーなんですね。テレビでみたことあります。かっこいい~!」
「そらくんのお母さんは、お着物の先生!素敵ですね~」
子ども同士はもちろん、親同士も、すぐに仲良くなれそうです。
みんな明日から、楽しく毎日を過ごそうね。