栄養素についてもっとよく知ろう:カルテノイド

今回はカルテノイドを取り上げてみたいと思います。

ねこへびカルテノイドって何?

カルテノイドとは一つの栄養素を指す言葉ではなく、天然の色素の幅広いグループを表すものです。これらの化合物は野菜や果物の赤・黄色・オレンジといった色を生み出します。さらに、緑黄色野菜の中にも含まれています。
カルテノイドとして、既に紹介したαカロテン、βカロテン、βクリプトキサンチン、その他にもγ(ガンマ)カロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチンといったものがあります。

おやしらずどんな機能があるの?

カルテノイドにはどのような機能があるのでしょうか?

ビックリマークビタミンA欠乏の予防

20世紀の終わり頃になるまで、カルテノイドの機能はビタミンAとしての活動についてのみ議論されていました。特定のカルテノイドのメンバー(知られている600種類のうち約50種類は)は、プロビタミンAと呼ばれており、体内でレチノールと呼ばれる活性ビタミンAに変換されます。
結果として、カルテノイドを含む食品はビタミンA欠乏を予防することが出来ます。最も一般的なプロビタミンAとして、βカロテン、αカロテン、βクリプトキサンチン、γカロテン、βゼアカロテンといったものがあります。

ビックリマーク抗酸化作用・免疫力向上

近年カルテノイドは抗ガン作用、アンチエイジング作用の可能性を示す様々なサインが発見されています。カルテノイドは強力な抗酸化物質であり、活性酸素によるダメージから細胞を守る働きがあります。カルテノイド中でも特にβカロテンはさらに免疫力を高める作用があると考えられています。

ビックリマーク細胞間のコミュニケーションの改善

抗酸化作用と免疫力の向上作用に加えて、カルテノイドは細胞間のコミュニケーションに刺激を与える能力があることが分かってきました。研究者は現在細胞間のコミュニケーションが活発でないと、細胞の過剰成長の原因となり、最終的にはガン化する事もあり得ると考えています。細胞同士に適切なコミュニケーションをさせることで、カルテノイドはガン予防の役割を担います。

ブタネコ不足するとどうなる?

カルテノイドがどのような役割を持っているのかは分かってもらえたと思いますが、では逆に不足すると何が起きるんでしょう?

日常的にカルテノイドが少ない食事を続けた場合でも、何らかの病気が引き起こされたり、短期間で健康への影響が出るかるかどうかについては明確になっていません。しかし、ビタミンAやプロビタミンAも不足している場合、ビタミンA欠乏症が現れることになります。

加えて、長期間にわたるカルテノイド不足は心臓疾患や様々なガンと言った病気と関わりがあります。一つの重要なカルテノイドと病気の関係は活性酸素に現れます。研究者は、カルテノイドが少ない食事は、人体が活性酸素からのダメージを受ける確率が上昇することを示唆しています。結果として、長期間で見ると、カルテノイドが不足した食事は活性酸素による組織のダメージを悪化させ、心臓疾患やガンと言った病気のリスクも高める恐れがあります。

むっでも摂りすぎても良くないんじゃ?

では、カルテノイドは摂れば摂っただけ良いものなのでしょうか?カルテノイドは色素そのものだという話が上に出てきたと思います。実際、食べ過ぎると肌が黄色くなる事があり、これをcartenodermia(柑皮症)といいますが、全く無害であり元に戻すことも勿論可能です。
また、カルテノイドを大量に摂ることが、何らかの病気や毒性と関連があるとは考えられていません。そのため、特に摂取上限量は決まっていないのですが、例外として、ヘビースモーカーで且つアルコールを日常的に飲んでいる人が1日にβカロテンのサプリメントを20~30ミリグラム以上摂取している場合、肺ガンや心臓疾患にかかるリスクが上昇するかもしれないという調査結果が出ている点には注意が必要です。

リンゴ予防できる病気

カルテノイドを適量摂取することで、以下のような病気を予防できます。

● 加齢による白内障

● 狭心症

● 喘息

● 子宮頸ガン

● 子宮頸部形成異常

● クラミジア感染

● 心臓疾患

● 喉頭ガン

● 肺ガン

● 抜け毛

● 骨関節症

● 日光過敏症

● 肺炎

● 前立腺ガン

● リュウマチ関節炎

● 皮膚ガン

● カンジタ病

ヒヨコ野菜や果物を欠かさずに 

ここまで読んでもらった方であれば、直ぐにカルテノイド=野菜・果物と結びつくと思います。そう、野菜や果物を普段からあまり食べない人はカルテノイドが不足しがちになります。カルテノイドの不足は直ぐに何かの病気に直結するわけではないため、深刻さがあまり伝わってこないかもしれませんが、将来的に様々な病気の元を生み出す恐れがあると考えれば、決して看過できない事だと言えますね。普段から野菜や果物を欠かさないようにしましょう。もし、どうしてもそれらのものが苦手な人は、サプリメントを適量摂ることで補うようにしましょう。
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それではまた。

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