ドイツで遺伝子検査が承認される(その2)
人間には生まれ持った個性があります。それは性格や体質だけでなく先天性の病気の有無など様々な面に及びます。
科学の進歩は、生まれる前にその子供が遺伝的に問題がないかをテストすることも可能にしましたが、それには同時に基本的人権の侵害というリスクがつきまといます。
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デザイナーベイビーとは?
1つはメルケル首相から提案された、着床前遺伝子診断に対する厳しい規制をかけるものでした。それは両親に子供の個性を選別させることにつながるという議論から湧き上がったものです。
ミュンヘンから来たKerstin Janichさんは、遺伝的疾患のために4歳のLouis君を亡くしました。彼女は、何故一部の両親が遺伝子診断を自分の子供に受けさせようと苦労しているのかについて、世間には少しだけ理解があったと最近のインタビューで答えています。
「それは金髪で青い眼を持った、あるいは病気を持った子供を生まないという”デザイナーベイビー”に関することではありません。」と彼女は言います。
「それは家族全体に関わることで、兄弟姉妹や親族、そして友達のためでもあります。」
新しい法案の元では、両親はまずカウンセリングを受け、次に子宮に戻す前に望ましくない変異があるものをテストする胚の選択に関する手続きを倫理審査会から承認してもらう必要があります。
着床前遺伝子診断を禁止する法案の提案者は、着床前遺伝子診断が社会的多様性に対する受容に関して悪影響を与えると述べています。
Wolfgang Thierse氏は、このようなスクリーニングが個人に対しては苦難を回避することが出来る一方で、「生まれてくる子供の生きるという権利を侵害している」と述べています。
ブリュッセル病院の自由講座で生殖医学に携わっているPaul Devroey氏は、着床前遺伝子診断に対する厳しい規制によって、人々が着床前遺伝子診断を合法的に受けることが出来る他の国へ旅行することにつながるだろう、と述べています。
日本でも問題となる可能性あり
事前に遺伝子検査を行って命を選別することに対する倫理的な批判は多いでしょう。しかし、この問題は簡単ではありません。もし生まれてきた子供に何らかの遺伝的疾患があった場合、両親が背負うものは想像している以上に大きなものとなるからです。
日本ではまだあまり大きな議論となっていませんが、今後間違いなく世論を巻き込んだ議論が行われる事でしょう。
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