アメリカで注目されている魚介類その2

このシリーズでは魚介類に焦点を当ててみたいと思います。今回はオヒョウを取り上げてみます。

ねこへびオヒョウってどういう魚?

オヒョウは引き締まった白身で、ほんのりとした甘みのある魚です。栄養価も高くアメリカの魚好きな人々の間では当たり前の魚の一種です。夏から秋にかけてが釣りのシーズンとなり、所謂「旬」の時期となります。もちろん、それ以外の時期にも冷凍物が出回っているので、年間を通して食べられる魚です。

実はオヒョウはとても大きな魚で、カレイ科の一種ですがその中で最大を誇ります。大きなものになると体長3メートルにも達することがあり、体重も200Kgを超えることも。とにかく大きな魚です。

クマどんな栄養があるの?

さてそれではオヒョウにはどんな栄養が含まれているんでしょう?

● トリプトファン

トリプトファンは、必須アミノ酸の一つで、様々なアミンを生成する際に必要となるものです。

● セレン

セレンはミネラルの一種で、活性酸素から身を守ってくれる酵素を構成する主成分です。従って、セレンを摂取することで抗酸化力を向上させることが出来ます。活性酸素は細胞の老化や動脈硬化、糖尿病、白内障等を引き起こすと考えられているため、セレンはこれらの病気を予防すると考えられています。

● タンパク質

魚ですから当然ですがタンパク質が含まれています。
タンパク質はアミノ酸が結合して合成されるもので、体を構成する主要栄養素として欠かせないものです。動物性と植物性があります。

● ビタミンB3(ナイアシン)

ナイアシンはニコチン酸とニコチンアミドの総称で、ビタミンB3とも呼ばれます。ナイアシンはビタミンB2と共に糖質・脂質・たんぱく質の代謝を促進する効果があります。さらに、神経や脳機能の正常化、性ホルモンの合成などにも関わっています。なお、ナイアシンはアルコールを分解する際に使われるため、アルコールを日常的にとっている人は不足しないように気をつける必要があります。

● リン

リンは体重の1%を占めるといわれています。そのうち85%は骨に存在し、カルシウムと結合して骨の主成分となります。それ以外は筋肉・脳・神経・肝臓などのあらゆる組織、歯、血液、間質液内にも存在します。細胞の成長、分化、エネルギーの運搬、神経や筋肉の機能を正常に保つ効果があります。


この他にも、ビタミンB12、ビタミンB6、カリウム、オメガ3脂肪酸(意外ですけど)などが含まれています。

さて、それではどんな健康効果があるのでしょうか?

ビックリマーク心血管の健康維持

オヒョウはオメガ3脂肪酸を含んでいるため、心血管の健康を維持する働きがあります。オメガ3脂肪酸には心臓の不規則な拍動、つまり不整脈を防ぐ働きがあるため、心血管の健康に良いとされます。というのは、動脈内に血栓ができる(もちろんですが、これは心筋梗塞の原因の一つです)のを防いでくれるためと言えます。また、善玉コレステロールの割合を増加させるという効果もあります。

また、オヒョウにはビタミンB12やビタミンB6も含まれていますが、これらには葉酸と一緒に摂ることで血中ホモシステインを下げる働きがあります。ホモシステインは体内の代謝で生成される物質ですが、血管壁を直接攻撃する有害なものであるため、血中ホモシステインのレベルが上昇すると、血管がダメージを受けてしまう原因となります。

ビックリマーク心筋梗塞の予防

最近の研究に寄れば、魚を食べることが心臓疾患の予防につながるという結果が出ています。研究には8万人を超える女性被験者と足かけ15年にも及ぶ時間が費やされましたが、これにより1週間に2回~4回魚を食べている女性は、月に1回しか魚を食べない女性に比べて心筋梗塞になるリスクが27%も低いという事実が明らかになりました。そして、1週間に5回またはそれ以上食べている女性については52%も低いという驚くべき結果が出ています。

ビックリマーク心房細動の予防

オヒョウを焼いて食べている場合、心房細動を引き起こすリスクを減らせる可能性があることが分かっています。ただし、油で揚げたものは効果がありません。1週間に1回~4回魚を食べている人は、心房細動を起こすリスクが28%低く、さらに5回以上食べている人は31%低いという結果が出ています。

なお、油で揚げた場合はオメガ3脂肪酸が減少してしまうのでこのような効果が期待できないだけでなく、活性酸素が増えるため、むしろ健康面で見れば逆効果と言えます。

ビックリマークトリグリセリドの除去

トリグリセリドは血中を運ばれる際に構成される脂肪です。通常の量であればトリグリセリドはエネルギーの元として重要ですが、多量の悪玉コレステロール、少ない善玉コレステロールという状況と併せてトリグリセリドが血中に多量に存在すると、最近ちまたを騒がせているメタボリック症候群の原因となります。そして、これは心血管にトラブルを引き起こすリスクを高めるものとなります。
オヒョウに含まれるオメガ3脂肪酸はこの血中トリグリセリド量を下げる効果があります。

ビックリマーク深部静脈血栓症の予防

深部静脈血栓症は足、もも、骨盤の深部静脈内に血栓ができる病気で、大変危険なものです。深部静脈で出来た血栓はその場所からはがれ落ちて静脈内を流れていき、肺で血管に詰まった場合は深刻な病状を引き起こします。

ここまで読んで鋭い方なら気づいたかもしれませんが、実はこれって所謂エコノミー症候群の事ですね。

オヒョウのような魚を少なくとも週1回は食べている人の場合、この病気にかかるリスクが30~45%も低くなると言う統計結果が出ています。

ビックリマーク抗ガン効果

オヒョウに含まれているセレン、ビタミンB12、ビタミンDは結腸ガンのリスクを下げる効果があります。これらの栄養素は結腸の細胞を発ガン性を持つ有害な物質(一部については腸内の細菌が合成します)から守ってくれます。

ビックリマーク白血病予防効果

研究に寄れば漁師の人は白血病にかかるリスクが低いことが分かっています。

また、同様にオヒョウを食べることで腎臓ガンの予防効果も期待できます。

ブタネコでも食べ方には注意

ただし、オヒョウを食べるときは焼く方が良いようです。少なくとも油で揚げてはいけません。油で揚げるとオメガ3脂肪酸が減ってしまい、折角の効果が半減してしまうためです。

ハロウィンあまりお馴染みではありませんが

オヒョウを食べたことがある人はそう多くはないかもしれません。ですが、健康効果の高い優秀な魚であると言えます。もし見かけたら心臓の健康のためにたまには食べてみるのも良いのではないでしょうか。

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それではまた。

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