赤ワインにアンチ・エイジング効果?

このシリーズでは海外のニュースを取り上げて紹介したいと思います。今回は2006年12月1日にUSA Today誌(アメリカで最も読まれている新聞)に掲載された記事から紹介したいと思います。

ねこへび赤ワインの新効果

新しく発表された研究結果によると、赤ワインに含まれているレスベラトロルと呼ばれる抗ガン物質を投与された肥満ネズミの寿命を延ばす効果がある事が分かりました。

レスベラトロルは所謂ポリフェノールの一種で、ブドウ・イチゴ類・ピーナッツ・緑茶・その他のナッツに含まれている成分ですが、レスベラトロルを投与されたネズミは心臓疾患にかかる事が少なくなり、逆に体力が向上したと言う事実は、座りがちな生活を送りつつ脂肪分の多い食事を摂っていながらも健康でありたいと願っている人たちに興奮を与えました。そう、この成分を抽出してピルとして飲めるようにすれば、脂肪を気にせずに生活できるかもしれないからです。

しかし、専門家はそれはまだ先のことだろうとやや悲観的です。というのも、レスベラトロルで人間にもネズミの場合と同様な効果が得られるのかについての研究が完全に終わるまで、レスベラトロルを抽出し始めるのは無意味だと言うことだからです。とはいえ、良いニュースがないわけではありません。それは、これらの研究がまさに今始まったところであり、その結果は1年ぐらいで出るだろうという状況にあるという事です。

むっ期待半分不安半分

もしレスベラトロルに期待通りの効果があるならば、これは全く新しい形の病気治療方法となるでしょう。しかし、これは一般市民がサプリメントとして買える様になることを考えるには早すぎる段階に過ぎません。
また、レスベラトロルサプリメントが市場に並ぶことについて懸念があります。それは、研究者が研究室で見ているレスベラトロルは完全な形に抽出された、言わば純粋なレスベラトロルと言えますが、商品として並ぶものが同じように完全に純粋なものかという保証はありません。むしろ、多くのものは純度100%とは言えないものになるでしょう。

しかし、もしこれらの懸念が解決されれば、レスベラトロルは面白いものになります。

というのは、研究者の間で「フレンチ・パラドクス」と呼ばれている現象の構成要素の一つではないかと考えられているからです。ご存じの通り、フランス人の食事は非常に脂肪分が多いものです。通常脂肪分が多い食事は心臓疾患などを引き起こすのですが、不思議なことにフランス人に限っては心臓疾患にかかる人の割合が相対的に低いという統計結果があります。

これがレスベラトロルに期待が集まる理由と言うことですね。
 

ハロウィンとはいえもう少し先の話

このようにレスベラトロルは期待されている栄養素であることは間違いありません。ですが、現在の所臨床試験をクリアしたものは一つもないため、その安全性や能力については今のところ不明というのが実際の所です。
また、赤ワインに含まれているとはいえ、今回発表されたネズミに対して投与されたのと同じ割合のレスベラトロルを摂取するには、赤ワインを1~2杯飲んだだけでは到底足りないため、現実問題としてはなかなか難しそうです。
現時点で最も効果的なのは、はっきりした色合いの食べ物を食べることです。このブログでも紹介したとおり、ポリフェノールの色=その果物や野菜の色という事が多いため、赤いトマトやベリーを食べることがポリフェノールを補給する一番の近道です。

いずれはレスベラトロルを安価に抽出してサプリメントにする技術が開発されるかもしれませんが、今しばらくは素直にポリフェノールたっぷりの食品を食べた方が良さそうですね。
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それではまた。


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