海外で注目されている植物の種その4
それでは第4回目はひまわりの種を取り上げます。ひまわりの歴史
ひまわりは北米原産の植物で、アメリカのネイティブアメリカンつまり俗称インディアンの人たちは古来より高い栄養価の植物として栽培してきました。もちろん、ひまわりの種も食用として利用されており、油を抽出したり、細かく砕いてお菓子やパンに加工して食べたりとまさに無くてはならない植物だったと言えます。その後、ひまわりはコロンブスの新大陸発見を経てスペイン人によってヨーロッパへ持ち帰られ、ヨーロッパで観賞用の植物として普及しました。そして日本へはロシア→中国を経由して江戸時代に伝わったとされています。
そんなひまわりですが、以下のような栄養を含んでいます。
● 食物繊維
食物繊維は栄養素ではないのですが(エネルギー源や構成成分にならないので)、体内で消化されないため腸を掃除する整腸効果があります。また、血中のコレステロール値や血糖値の上昇を抑える働きもあります。● カルシウム
カルシウムは一般的な成分ですが、具体的には骨や歯の成分となるミネラルです。また、血液や筋肉中にも存在し、筋肉の収縮を円滑にしたり、血液の凝固作用を促進したりする効果があります。さらに、精神を安定させる働きもあります。● マグネシウム
マグネシウムは、約60%が骨に含まれ、残りの大部分は筋肉中に含まれます。主な役割は細胞内のカルシウムの量を調節する事です。カルシウムが過剰に細胞内に存在すると痙攣や震え、神経などへの影響が起きやすくなります。● 葉酸
葉酸はビタミンB群の一種で、水溶性です。DNAの合成や細胞分化に作用するため、胎児や乳幼児に不可欠なビタミンです。このことから、妊娠中の女性は積極的に摂取する必要がある栄養素でもあります。また、肺ガン・子宮ガン・心臓発作・脳卒中などの予防効果があるとされています。● ビタミンE
ビタミンEは老化の原因とされている過酸化脂質が生成されるのを妨げる働きがあります。また、ビタミンCと同時に摂取すると抗酸化作用が高まります。また、ビタミンEは抗酸化物質の一種であるため、ガン予防や心臓疾患予防などの効果が期待できます。● 鉄
鉄は赤血球のタンパク質、ヘモグロビンのヘム鉄等を構成するための主成分です。体内に存在する鉄の大部分(70%)は酸素を運ぶために使われています。このため、鉄の不足は貧血・酸欠・息切れ・動悸・めまい・疲労等の症状を引き起こすことになります。● ビタミンB6
ビタミンB6は健康な皮膚や歯を作り、成長を促進する作用があります。また、免疫機能を正常に保つ働きや筋肉活動・血糖の維持に必要な栄養素です。さらに、ナトリウムとカリウムのバランス調整を行う働きもあります。● ビタミンB12
ビタミンB12は赤血球の生成に欠かせないビタミンです。貧血は鉄分の不足で起きるという話は一般的ですが、このビタミンが不足して起きる貧血もあります。健康効果は?
ひまわりの種はビタミンEを含んでいるため、心臓疾患にかかるリスクを削減する効果が期待できます。さらに、ひまわりの種には抗酸化物質も含まれているため、白内障やガン予防の効果もあります。また、食物繊維も含まれているため、便秘の解消を促すという効果も期待できます。
どれ位が適量?
このシリーズで取り扱っているものは基本的に高カロリーです。種なので仕方ないのですが、もちろんひまわりの種もカロリーの高い食品の一つです。このため、あまり大量に食べると太る原因になってしまうので注意しましょう。ちなみに、100グラムのひまわりの種で650キロカロリーあります。白米お茶碗1杯(150グラム)で約250キロカロリーなので、ひまわりの種は数倍のカロリー密度があることになります。
おつまみとして
他のナッツ類・種と同じく、ひまわりの種も高カロリーですが、その分栄養価も高い食品です。食べ過ぎは良くありませんが、おつまみや軽食として食べるのも良いのではないでしょうか。- ひまわりの種 200g
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- ケンコーコム
- ひまわり油 5本入
- ¥3,000
- ジャスミンのお気に入り
それではまた。
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