アメリカで注目されている野菜その20

今回はコラードグリーンと呼ばれている、日本ではほとんど馴染みのない野菜を取り上げてみたいと思います。

ねこへびコラードグリーンって何?

コラードグリーンは、キャベツの仲間で、写真のような見た目です。アメリカ南部では一般的な野菜として、長らく食べられてきました。ケールやからしの様なとがった味ではなく、マイルドな風味がします。アメリカでは年間を通して食べることが出来る野菜ですが、特に1月から4月にかけてが旬となります。
CollardGreen
ブロッコリーやカリフラワーの仲間です。ケールの葉がフリルのような感じであるのに比べ、コラードグリーンの葉は広くてなめらかな表面をしています。

それではコラードグリーンにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?

● ビタミンK

ビタミンKは血液を凝固させたり抑制させたりして血液のバランスを保つ働きがあります。従って、内出血を防ぎ過剰な月経出血を抑える効果があります。また、カルシウムが骨から溶け出してしまうのを防ぐ効果もあるため、骨粗しょう症の予防効果もあります。
コラードグリーンは特にビタミンKの含有量が多く、1カップ分のコラードグリーンに人間が1日に必要な所要量の約8.8倍もの量が含まれています。

● ビタミンA

ビタミンAは上皮・器官・臓器の成長や分化に関係するビタミンです。良く言われているように、目に関する働きが特に重要で、視力の低下や疲れ目の予防に効果があります。また、抗ガン作用や胎児の発育、子供の成長促進にも関係があります。

● ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの合成に関係します。血管や皮膚、粘膜、骨を丈夫にする働きがあります。また、抗酸化作用があり免疫力を高める効果もあるため、風邪予防や抗ガン作用、解毒作用があります。さらに、血中のコレステロール値を下げ、くすみの原因となるメラニン色素の生成を防ぎます。

● マンガン

マンガンというと、何となく子供の頃の理科の実験を思い出しますが、実はミネラルの一つです。マンガンは肝臓・膵臓・脾臓・毛髪などに多く含まれていますが、骨の形成にも作用します。これは、骨や間接を丈夫にする結合組織を合成する際にマンガンが必要となるためで、成長期にマンガンが不足すると発育不全を起こします。

● 葉酸

葉酸はビタミンB群の一種で、水溶性です。DNAの合成や細胞分化に作用するため、胎児や乳幼児に不可欠なビタミンです。このことから、妊娠中の女性は積極的に摂取する必要がある栄養素でもあります。また、肺ガン・子宮ガン・心臓発作・脳卒中などの予防効果があるとされています。

● カルシウム

カルシウムは一般的な成分ですが、具体的には骨や歯の成分となるミネラルです。また、血液や筋肉中にも存在し、筋肉の収縮を円滑にしたり、血液の凝固作用を促進したりする効果があります。さらに、精神を安定させる働きもあります。良く、イライラしている人を「カルシウムが足りない」と表することがありますが、まさにこの効果の裏返しと言うことですね。

● 食物繊維

食物繊維は栄養素ではないのですが(エネルギー源や構成成分にならないので)、体内で消化されないため腸を掃除する整腸効果があります。また、血中のコレステロール値や血糖値の上昇を抑える働きもあります。

● トリプトファン

トリプトファンは、必須アミノ酸の一つで、様々なアミンを生成する際に必要となるものです。

● カリウム

カリウムはナトリウムと協力して血圧を下げる作用があります。また、筋肉の収縮に働きかけ、神経の信号伝達に作用します。ナトリウムとのバランスが大事で、偏ると健康に影響を及ぼします。

● ビタミンB6

ビタミンB6は健康な皮膚や歯を作り、成長を促進する作用があります。また、免疫機能を正常に保つ働きや筋肉活動・血糖の維持に必要な栄養素です。さらに、ナトリウムとカリウムのバランス調整を行う働きもあります。

● ビタミンB2

ビタミンB2は糖質やたんぱく質の代謝、さらに脂質を分解する作用を持ちます。脂肪分の多い食事を摂っている人には欠かせないビタミンですが、女性にとっても重要な働きをしており、皮膚や肌、爪、髪などの発育や抵抗力を強める効果があります。ビタミンB2が不足すると口内炎や眼精疲労、白内障などになる可能性があります。

● ビタミンE

ビタミンEは老化の原因とされている過酸化脂質が生成されるのを妨げる働きがあります。また、ビタミンCと同時に摂取すると抗酸化作用が高まります。

● マグネシウム

マグネシウムは、約60%が骨に含まれ、残りの大部分は筋肉中に含まれます。主な役割は細胞内のカルシウムの量を調節する事です。カルシウムが過剰に細胞内に存在すると痙攣や震え、神経などへの影響が起きやすくなります。

● オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、DHA、EPA、αリノレイン酸の総称で、不飽和脂肪酸の一種です。人間の体内では作り出すことが出来ないため、食品から摂取する必要があります。オメガ3脂肪酸は悪玉コレステロールを分解して血液をきれいにしたり、心臓病の予防などに効果があります。

● 亜鉛

亜鉛はDNAやタンパク質の合成に働きかけたり、細胞の生成を助けたりと非常に重要な役割を担っているミネラルの一つです。また、ビタミンCと共にコラーゲンの合成にも関わるため、美容にも重要なミネラルといえます。さらに、味覚や嗅覚を正常に保つために必須のミネラルであるため、定常的な摂取が必要です。なお、最近若い女性の間で亜鉛不足による味覚異常が増えているそうです。
なお、亜鉛には生殖機能を維持するために重要な役割もあるため、特に男性は十分な量を摂っておいた方が良いでしょう。

これ以外にも、タンパク質、ビタミンB3、リン、ビタミンB5、ビタミンB1、鉄等が含まれています。

ビックリマーク抗ガン効果があります

コラードグリーンはブロッコリーやカリフラワー等の同類の野菜と比べても突出したガン予防効果を持ってます。これは、コラードグリーンがグルコシノレートやメチルシステインスルホキシドと呼ばれる成分を含んでいるためです。ちなみに、植物中には100種を超えるグルコシノレートがありますが、その中の10~15種類がコラードグリーンには含まれています。とはいえ、これらだけでも乳ガンや卵巣ガンを初めとして様々なガンの発生を抑える効果があります。

未だこれらの成分について完全に解明されたわけではありませんが、複数の研究者はグルコシノレートとシステインスルホキシドが肝臓内の解毒酵素の働きを高め、発ガン物質を無効化すると指摘しています。

ビックリマーク抗酸化作用があります

コラードグリーンは3つの抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、βカロテン)を含んでいる優れた食品とされてきました。水溶性のビタミンCは細胞の内外で水分のある環境下で細胞を守る働きをします。一方ビタミンEとβカロテンは脂溶性であり脂肪分を含むすべての分子や組織をカバーします。これらの抗酸化物質が協力して活性酸素を探し出して無力化させます。

活性酸素が与えるダメージは事実上すべての退行的な病気を引き起こして進行させる一員とされており、アテローム性動脈硬化や直腸ガン、骨関節症、糖尿病、関節リュウマチなどの原因とされています。活性酸素は直接炎症を引き起こしたり、体内の炎症に対する防御システムを刺激したりします。さらに、喘息の主要な原因とされています。コラードグリーンに含まれるこれらの抗酸化物質を摂ることで、攻撃を加える化学物質を体内から除去し、これらの症状を緩和したり予防したりすることが出来ます。

ビックリマーク免疫システムを向上させます

コラードグリーンにはビタミンAと亜鉛が含まれていますが、これらは体内の免疫システムを向上させる働きを持ってます。ビタミンAは上皮や粘膜組織を健康に保つためにきわめて重要であり、これらは外界からの有機物や毒物との最初の防御ラインとなります。
亜鉛はビタミンAと協調して外部の微粒子や微生物の破壊を促進させます。また、亜鉛は一般的な風邪の原因となるウィルスを含む、いくつかのウィルスの増殖を抑える働きがあります。

 ハロウィン今後に備えて

今の時点ではコラードグリーンはあまり日本では見かけませんが、今後日本でもお馴染みの野菜となる可能性は十分にあります。その時に備えて知識を蓄えておきましょう。
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それではまた。


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