親と言う立場はなかなか厳しいと思います。
お腹に命を授かった時から、快適ではありません。
何かと苦しい思いをしながら、どんどんお腹が大きくなり、出産も命がけ。
そして、赤ちゃんが生まれた瞬間から、我を忘れて日々過ごします。
雑誌などでは「おしゃれなママ」を推奨していますが、そんなものに乗ったら、一層やっかいになりそうです。
人ひとり育てるには、育児をする母親はズタズタボロボロが本来の姿である、が私の実感です。
それでも、小さな赤ちゃんがニコニコしてくれた瞬間に、ボロボロの自分でもいいやと思います。
あんなに大変だった育児もいつのまにか「大変」の意味が違ってきます。
わかりやすい「勝ち組」が目に入ったりします。
発表会で主役を取る、運動会でスーパースター、模擬テストで上位。
そんなよその子を見て、親としてグラグラしたり、クラクラするのも当然の話です。
親は、母親は恰好悪いものかもしれません。
子供の為に必死な気持ちを上手に隠せないと、時にあげ足を取るかのように笑われたリもします。
そうしながら、やっと大人になった子供のゴールを見ることが親にはできません。
大丈夫かな、大丈夫かなと言う気持ちが心の中から消えません。
せめて、これだけは。
もしも、あなたが、何かで困った時は「困っています」。
もしも、限界を感じるほどつらい時は「つらいです」。
勇気を出して、周囲にそう言える力。
それだけは、「持っている」確信を得られれば、格好悪い親であった甲斐があります。