こんにちは。妹尾榮聖です。


生ゴミリサイクル肥料を販売するために、社長がしたこと。


それは、「生ゴミリサイクル肥料」で作った野菜…。
言い換えると「リサイクル野菜」(←あんまり響きが良くない?)の認知度を上げることと、イメージを良くすることでした。




この社長が、次にしたのは「リサイクル野菜」の販売所を作ることでした。

農家にすれば、コストをかけて野菜を作ったとしても、それを販売する場所があれば安心できる。
それに専用の売り場なら、生活者にリサイクル野菜の「安心」や「美味しさ」を充分にアプローチできますよね。



生ゴミリサイクル肥料を販売することを考えるだけでなく…。
その肥料を使って作られた野菜が何処に行くのかも考えて、仕組みを作る。


そういう風にビジネスモデルごと考えることで、生ゴミリサイクル肥料が自然に売れる形を作ったんですね。




話を聞くと簡単なようですが…。
実際に商品を販売するときは、売ることだけを考えてしまいがちになるもの。




でも、その商品が、どのように使われるのか?
そして、使うことで生じる新しい問題点は何か?
そういうことを考えることで、ビジネスモデルを作ることが出来る。


そして、ビジネスモデルを提案する事で、結果として商品は自然と売れるようになる。

頭では分るのですが、普段なかなか出来ていない発想なので、テレビを見ながら感心してしまいました。




それから…。
この社長の、人手不足を解消した方法もユニークだったんですねぇ。


人手不足を解消するために、リサイクル肥料を作る方法を、授業の一環として農業大学に提案をしたのです。
その結果、大学の授業として採用され、大学生達が手伝いに来てくれるようになった。

これで人手不足は解消です。


中にはリサイクル肥料に興味を持つ学生さんなんかもいて、そういう人は、授業以外でも手伝いに来てくれる。
その代わり、社長は学生さんの研究材料として、リサイクル肥料をサンプルとして差し上げるのです。
サンプルを差し上げるといっても、現場で作っている肥料の一部をあげるだけですからね。



すごいですね。

今あるものを最大限に活かして、どんどん人を巻き込んでいく。


こういう発想ができれば、どんなビジネスでもうまく行きますよね。
特に中小零細企業の場合、会社の体力なんてしれていますから、大きく発展させていくためには、こういう発想が不可欠だと思わされました。



何気なく見始めたので、番組のタイトルも、この会社の名前も覚えて無いのですが…。
この会社の…というより、この社長の発想法、是非、見習わせていただきたいと思いました。