平成23年 発明の特別な技術的特徴を変更する補正及び発明の単一性の要件に関する調査研究 その4である。


 上記調査研究の報告書第62頁から128頁には、「Ⅵ.海外の制度」と題して、欧州、中国、米国などにおける、「単一性」と「特別な技術的特徴を変更する補正」に関する条文の規定、審査運用(審査基準)、審決・判例が整理されてコンパクトにまとめられており、特許実務家ならばこれを使わない手はないだろう。


 そういえばあれ条文の何処に規定されていたっけ、審査基準はどうなっていたっけなどと喚きながら(?)、ヨーロッパ特許法、米国特許法関連の本、パテント誌等をひもといたり、過去の弁理士会研修などで配布された資料を探したり、インターネットで情報検索したりし、あるいは現地代理人に問い合わせたりしたしてはいないであろうか。


 そんなときに役に立つのが上記調査研究の報告書である。


 ごく当たり前のことではあるが、各頁の下欄には引用した参考文献やURL等が掲載され、確認し易くなっている。