今日は、松戸のお客様とランチMTGです。

一度ゆっくりお話してみたかった方なので、楽しみです



さて、ここ数ヶ月の間、以下のような質問を聞かれます。

・弁理士ってどんな仕事をしているの?
・どんなときに相談すればいいの?

「詳しくは事務所HPへ」といいたいところですが・・・まぁ見ないですよね~


というわけで、過去に伺った相談内容とその回答例について、ここで書ける範囲で、紹介します。

 ※ここで紹介することが全てではありません。
  あくまでも参考としてお読みください。


なお、以下に、該当しそうな内容がありましたら、一人で悩まず、最寄りの弁理士さんへ相談することをお勧めします。

「時は金なり」なので。

==  相談内容一覧 ==

★相談1.とある事情より、自社の新技術を他社に話さなくならなくなった。新技術への鍵のかけ方はどうすればよいか?
★相談2.他社にまねされたくない
★相談3.新製品を出したいが、他社の特許権侵害にならないか見て欲しい。
★相談4.会社名・商品のネーミングを考えたが、商標権が取れるか、見て欲しい
★相談5.新しい商品を提供したいが、中抜きされたくない
★相談6.特許で交渉力を向上させたいが、特許をとるためにどこを開発してよいか分からない
★相談7.技術を換金したい
★相談8.将来のビジネスモデルを守りたい


== 相談と回答 ==


★相談1.とある事情より、自社の新技術を他社に話さなくならなくなった。新技術への鍵のかけ方はどうすればよいか?
 ※ 「事情」:共同研究、試作の制作依頼、内製部材の製造委託 等

 回答1.特許法、契約、不正競争防止法の3つの観点から、鍵のかけ方と、開示の手順について提案します。



★相談2.他社にまねされたくない

 回答2.以下の手順で進めることが多いです。

A 他人の権利の存在の調査を行い、その結果、実施の可能性(他社特許の非侵害の可能性)と、権利化の可能性を調べます。
B 調査結果に基づき、お客様にとって必要なものを出願することを提案します。

※ 特許か、意匠か、商標か?について
「会社名・新しい商品名の場合」⇒商標として承ることが多いです。
「プロダクトデザインの場合」  ⇒意匠として承ることが多いです。場合によっては特許、実用新案、商標として承ることもあります。
「技術的アイデアの場合」    ⇒特許、実用新案として承ることが多いです。場合によっては意匠として承ることがあります。

このように、デザインだから「意匠」、技術だから「特許」とならないケースも出てきます。



★相談3.新製品を出したいが、他社の特許権侵害にならないか見て欲しい。

 回答3.以下の手順で進めることが多いです。

A 他社の特許の下調べ
B 他社特許の権利範囲の特定
C 新製品が権利範囲に入っているか否かをコメント
 ※設計案をいただける場合には、どの設計案がクロ(侵害)で、どれがシロ(非侵害)かをコメントします。また、クロ判定の設計案に対して、どこを設計変更すると、シロに近づくかをも、あわせてコメントします。



★相談4.会社名・商品のネーミングを考えたが、商標権が取れるか、見て欲しい

 回答4.以下の手順で進めることが多いです。

A 他人の商標権の存在の調査を行う。
B 調査結果に基づき、使用の可能性(他社商標権の非侵害の可能性)と、自社の商標権取得の可能性をコメントします。
C お客様にとって必要なものを出願することを提案します。



★相談5.新しい商品を提供したいが、中抜きされたくない

 回答5.製品の属性、寿命等にもよりますが、特許による牽制と商標によるブランド構築で先行者利益を最大限の確保できるような方向性を提案します。



★相談6.特許で交渉力を向上させたいが、特許をとるためにどこを開発してよいか分からない

 回答6.以下の手順で進めることが多いです。

A 特許の下調べを行い、技術の隙間を探します。
B 下調べの結果から、開発計画の方向性を提供します。
  ※下調べのときに例示されたアイデアが、そのまま特許に!というケースもあります。



★相談7.技術を換金したい

 回答7.技術を特許権などで鍵をかけて、契約の根拠となる特許権を取得を目指します。

 この契約としては、売買契約やライセンス契約がありますが、実務上、ライセンス契約が多いと思います。



★相談8.将来のビジネスモデルを守りたい

 回答8.そのモデルの収益源を探し、その収益源を守るための知的財産活動を提案します。

 たとえば、

 工程A⇒工程B⇒工程Cを自社内で行うビジネスモデルの場合において、工程Aと工程Cは、その実施の際、外部からバレてしまうが、工程Bは、外部から分からない

 とします。

 この場合、 工程Aと工程C(特にバレてしまうところ)を特許等で抑え、間の工程Bは、ブラックボックス化の施策を講じます。

 ※保険(仲間の裏切りなど)として 工程Bのノウハウの思想化させたもので特許を取得しておく場合もあります。
 
 このように、いただいたビジネスモデルから、どこをブラックボックス化して、どこをオープンにして、特許などで鍵をかけていくか?ということを提案します。


今回は、以上です。

また、機会があれば、紹介します。


  かめやま特許商標事務所

  代表 弁理士  亀山 夏樹


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