明日は明日の風が吹けば桶屋が儲かるけど、そんなこと私にはミジンコほども関係ないことじゃないのかと疑問符とイクスクラメーションマークを頭上に浮かべる人間はここにいます。ケセラセラ。ぼんそわーる。


 やってきました不定期更新。妄想いっぱい元気いっぱい。今日も私は元気です。あなたは元気ですか?……声が小さいですね~。元気ですか~?そうそう。声に出すことが大事ですよね。妄想からセカイへのインターフェイスは手と声と目線、表情、電波。。ぐふっ。まぁいいでしょう。取り敢えず今回はどうでも良いフィクションのご紹介。テーマはサブカルで属性はフィクション。メタな低空飛行でお楽しみください。それではよい旅を。


 今日、学校の帰り道で猫耳幼女メイドロボを拾った。なぜ私がそれを猫耳幼女メイドロボと呼ぶのかは、これから述べる経緯から推測することが容易だろう。
 そもそもの始まりは今日に限って馴染みの帰り道を反れて気紛れに雑居ビルの間にできた法律相談番組でその所有者間の争いが取り上げられるであろう薄暗く薄汚い路地に入ったことから始まった。腐臭放つお兄さん方や、蝿群れ踊る残飯などを越えてしばらく進むとなにやらヲタ臭い物品の数々が通路を遮る勢いで堆く詰まれていた。とはいえ、それほどのことでは私の心は1ミクロンと揺るぐことは無かったのだが、某地震ほどに揺るがす出来事がオタクマウンテンを見上げた瞬間に起こった。足。そう、足が生えていたのである。視神経に映像が伝達されると同時に私の緋色の脳細胞はそれは紛れも無く女、しかも幼女の足であると判断を自動的に下した。なにやらロリロリ事件が多発気味なこの御時世、妙な勘違いは地獄への入り口。私は周囲を1分ほどかけてじっくりと見回し、半径10m以内に生存反応をないことを確認した。そして、生唾を飲み込む意味がわからないのだが、一応飲み込んで、生存反応が全くもって見られないその足の元へと向かった。今思えばなんて馬鹿なことをしたのかと思う。そもそも私はネクロフィリアではないし、精巧なダッチワイフの収集家でもなければ妙な事件に好んで巻き込まれたがるような糞探偵などでは決してない。にもかかわらず、そのとき私の足はたどたどしく、だが着実に歩くアシモのように犬神家のスケキヨばりにオタグッズから突き出した足の元へ自然と向かっていった。論理的に考えると、大宇宙の意思か私の中の誰かがそうさせたに違いないし、そのどちらかであると半ば私は自分自身で思い込もうとしている。なにしろ其処からは記憶が真っ白い空白と消えているのだから。
 気がつくと私はメイド服に身を包み、顔は綺麗というよりも可愛く、体は凹凸のない幼女体形であることに加えて、体を構成する間接の全てがフィギュア張りにメタルのジョイントでできており、あろうことか猫を思わせる耳が頭部より生えているまさに猫耳幼女メイドロボと呼ぶべく存在の膝の上に頭を乗せていたのだ。太ももは間接のジョイントからは創造もできないほど柔らかくも硬くともない何ともいえない弾力があり、気が付いて彼女を認識してから零コンマ3秒も経たず私のズボンには頑丈なテントが設営されていた。そして約1分経過したころ、私はえもいわれぬ恥ずかしさと分けのわからなさで慌てて起き上がり、彼女から距離を取った。勿論前かがみ。そもそもオタを嫌悪する私のオタク記号の集合的存在である彼女に対する生理作用が不可解であるし、モノである存在に彼女という代名詞を与える事自体何かおかしい。私は鈍る脳味噌に血流を注ぎ込み、硝子のようで中にドラゴンボールのウーシンチュウ張りに星が湛えられてそうな瞳で此方を凝視する彼女を無視しつつ考えをめぐらした。
 そもそもメイドロボ拾得以前の記憶を探るとどうもはっきりしない。学校から帰って来る途中という漠然とした記憶はあるのだがそれ以上は思い出せないのだ。学校の名前は何だ? そもそも俺は誰だ? というかなぜこういう非現実的なロボなるものが存在しているんだ? そもそも疑うべくはこの世界の現実性の欠如だろう。となると、ここは非現実ということなのか。そういう前提条件の上にたつと、私の設定が不確定的であることや、ありもしない猫耳メイドロボが唐突に登場していることも説明がつくではないか。しかしどうも思考が飛躍しすぎなような気もする。これは全て夢ということも考えられるが、それでは余りにも陳腐。陳腐? 何だこれは? 思考が誘導されて全くわけもわからない混沌とした観念が意識に流れ込んでいる。意識……いや違う。私はいったい何を錯乱しているんだ。落ち着け……。そうか!私は存在すらしておらずこれは作者に意識の流れに刹那的に存在している観念により構成されているんだ。そして全ての飛躍の原因は作者の焦り! 不条理な展開と好い加減な設定は作者の力不足! そして猫耳幼女メイドロボは作者の真相意識化に在る何かなのだ! 参ったかフロイト! ではない作者、結局てめぇはそういう駄目にんg