他のお仲間は検査が終わり、みんなそれぞれストレッチャーで運ばれてベッドに帰ってきます。
この病院は静脈から麻酔をいれてくれる検査ができるので、みなさんそれを選択しているそうです。
そして、眠っている間に終わるので 苦痛なく受けられる、と。
で、みなさん、眠りながら帰ってくるわけです
いよいよ私の番。
ここで誤算。
院長先生は大腸内視鏡の指導医資格のある人で、その人に検査してもらうつもりで来た私ですが、なんと!
その曜日だけは 息子先生が検査をするという・・・。
いや、その息子先生の腕を不安視しているわけではありません。
先輩方にのちに聞いたところ、この息子先生は某病院で大腸内視鏡ばかりやってるエキスパートらしいのです。
私の誤算は、なんと先生、若くてイケメン
こんな先生にお尻に・・・う-ん、おばちゃんで良かった。
うら若き乙女なら 顔から火が出る思いだろうに。
検査台に上がると、先生は礼儀正しく「よろしくお願いします」とご挨拶されました。
こちらこそよろしくお願いしますと、とんでもない格好でご挨拶。
先生は、「初めてだよね~、大丈夫だよ~、怖くないから~」とにこやか。
もしポリープが見つかっても、その場で切っちゃうから心配しないで~と言われ、お任せします~の私。
麻酔が投入されて、気が遠くなりつつも、自分の腸内が見たくて なんとか頑張る私。
先生は「眠くないのー?じゃぁ モニター見ててね~」と内視鏡のコードを裁きながら話しかけてきます。
!!!
もう、内視鏡は私の体内に入っている!!!
いつの間にじゃ!!!
と驚きながら 私の腸内を見ていきます。
先生は きれいなもんだよ~、大丈夫そうだね~と言いつつも、終盤でピタリと止まります。
「うーん、これ 切るね」と先生。
「先生、なんかあった?」と聞く私に、先生は「5ミリくらいかな~、ポリープあるね~」と。
「えー!先生、がん?」と聞くと、先生は苦笑いしながら 「麻酔入れてんのに意識あるね~」と。
「これはまずがんではないと思うけれど、念のため検査には出すよー」と。
時間にして15分くらいの検査だったと思います。
意識が多少遠のいた時もありましたが、全く苦痛はありませんでした。
先生の腕も良かったし、緊張をほぐしてくれる会話もありがたかったです。
結局、私の腸内には5ミリくらいのポリープがありました。
場所としては左側下腹部。
病理の検査は2週間後に出ることになりましたが、先生は取った以上、もしそれががん細胞だったとしても心配ないからね、とおっしゃっていました。
(2週間後の結果、がん細胞ではなかったことがわかりました。)
ポリープを切除しているので、その日の食事はおかゆ程度のやわらかいものを食べること、脂っこいものや消化の悪いものは当面控えることなど 聞いて帰ってきました。
また、ポリープ切除の部分から急に血が出ることもあるので、おかしいと思った際には迷わず救急にかかってほしいということも言われました。
結局、そんなことも起らず、私の検査は終わったのでした。
5に続く。