本日付日経新聞1面に、デカデカと載っていました。
民主党が消費増税案を決定した、と。
現在の税率が5%であるところ、
2014年4月に8%、2015年10月に10%へ。
日頃、政治的な話題はネタにしないのですが、
今回は、1税理士1消費者としてコメントします。
「はっきり言って、反対だーーーっ!」
教科書的な話をしますと、
租税公平主義という考え方があって、次の2つの原則から構成されます。
・租税は各人の担税力(租税負担能力)に応じて公平に負担されるべき。
・租税に関して全ての国民は平等に扱われるべき。
「担税力」の基準はというと、所得・財産・消費の3つです。
所得・・・たくさん儲かっているヒトから、多く税金をとる。
財産・・・たくさん財産を持っているヒトから、多く税金をとる。
消費・・・たくさん消費するヒトから、多く税金をとる。
一見合理的なようですが、経済学でいうところの基礎消費に注意です。
基礎消費とは、所得がゼロであっても、
最低限度の生活をしていくために必要な消費(支出)のことをいいます。
基礎消費は、貧富にかかわらず、固定的に発生する消費であり、
貧しき者ほど、収入に対する基礎消費の割合が大きくなります。
食料品などへの軽減税率が適用されないことを前提とすると、
相対的に、貧しき者にとっては租税負担が大きくなります。
よって、消費税は、担税力において逆進的になりやすい、といわれています。
と、いろいろ御託を並べましたが、本音はというと、
「単純に、税金が増えるのが厭なんじゃーーーっ!」
数ある税金の中で、自分が一番変だと思うのが、消費税です。
免税事業者とかね、簡易課税とかね、おかしな決まりがいっぱいあります。
税理士が損害賠償責任を問われる事故の税目では、
消費税がいちばん多い、ってご存知でしたか?
そりゃー法律がおかしいから、事故も多発するってもんですよ。
「消費増税案に反対。」と思われる方は、こちらへ。
↓