いじわる | ハレノ日~第二幕~

いじわる

とても胸が痛くなる嫌なことがあった。

長女シュー(年長)が、
近所のお友達にいじわるなことを
言われたそうだ。

「シューちゃんとは一緒に
学校に行かないから。」

今まで仲良くしていたお友達に
そう言われたシューの気持ちを
考えると、とても胸が痛くなった。


もし、その場に私がいたら
きっと口をはさんでいただろうなと思う。

「それはいじわるって言うんだよ。」
とか、

いや、もっと感情的になって
「何でそんなこと言うの!?」
とか、
言ってしまっていたかもしれない。

だって、この話を聞いただけで
その子を本当に憎たらしいと思ったし、
どうしてくれようか!?と、思ったもの。

シュー本人は、
「んもー!本当にむかつく!!」
とか、言ってたけど
特別落ち込んでいる様子はなく、
いつもの変わらないテンションで
兄とぎゃーぎゃー遊んでいた。

ハッキリ言って、
私の方がシュー本人より落ち込んだしムカついた。
とりあえず、会社で友人たちに愚痴って
少しスッキリ。

皆シューのことを知っているので
「えー!かわいそうー!!なんなのその子~!?」
と、私の代わりに怒ってくれた。


子どもが傷つくことがあると、
子ども本人より親の方が胸が痛くなる。

子どもに嬉しいことがあると、
子ども本人より親の方が嬉しくなる。


親ってそういうものなのね。


会社で愚痴って少し冷静になった私は
色々考えてみた。

どうしてくれよう!?

って、咄嗟に思ったけど、

どうしてくれよう…?

どうしよう…?

親ができることって何だろう?


多分、絶対にやってはいけないのは
親が余計な口出しをして
事が大げさになってしまうこと。

あとは、
いじわるをし返すこと。


明日もっとひどいことを言い返してやる!と、
シューが言ったので全力で止めた。

そうしたら、あなたもいじわるな子と
同じレベルの人間になってしまうから
やめなさいと。


何かを言われたら、言い返してもいい。
やられっぱなしじゃなくて、
もし叩かれたら叩き返すくらいは許す。
でも、自分から何もしていない相手を
傷つけに行くのは絶対にダメ。

人を傷つけたら、必ず自分に返ってくる。
どんな理由があろうと。

逆に、あなたが人に優しくした分も
必ず返ってくる。

いじわるな言葉は不幸の種。
優しい言葉は幸せの種。
毎日私たちは色んな種を蒔いて、
その芽が出たらそれを刈り取っていく。
そう考えると、優しい言葉をどんどん
使った方がいいに決まってるよね?


と、いう話をした。


あ!そうか!!

私はそこで思った。


我が子が傷ついたときに
親としてやれること。

それは、

し返しすることを教えるのではなく、
とにかく我が子を人として優しい人間に育てること。

まっすぐに正しい物事の考え方を教えること。

それ以外は何もないのだ。

それしかできない。とも言う。

でも、それが何よりも大切なのではないのか?

 

我が子とはいえ、

自分とは別の人生を歩んでいるわけで、

親だからってしゃしゃり出るものではないのだ。



今、シューに人として正しく生きるための
考え方を教えるチャンスではないか。
レベルアップのチャンスだシュー!

 

もうね、そのいじわるを言ってきた子なんて
どうでもよくなったわ。
むしろ感謝すらするね。

 


私は分かりやすいように
物語を作って読んで聞かせた。

いじわるな言葉ばかりを使う子と、
やさしい言葉を上手に使う2人の女の子の話。

どちらが幸せになるかはもうお分かりでしょう。

 

もちろん、

 

いじわるな言葉を使う子の名前には

あの子の名前をアレンジしてつけました。

(シューにはバレていない)

 

 

え?

 

根に持ってる?笑

 

 

次女本長女A