Hodges, James & Smith / What's On your Mind (London PS 685) 1977

$Soul Music 千夜一夜

今夜のナイトキャップは、元Motownの重鎮
William Mickey StevensonのProduceのGirl Groupの3枚目。
Soul黄金時代の70年代の隠れた名盤、と言うより大傑作である。
このグループをガイド本に載せないのは大罪だぞ!!!
音は皆Youtubeにアップされているので聴けばわかる。

SIDE:A
01 Don’t Take Away Your Love
02 Situation
03 One More Love Song
04 Love Baby
05 People Needing People

SIDE-B
01 Feelings
02 What’s On Your Mind
03 Since I Feel For You
04 Off

$Soul Music 千夜一夜

A面頭のアッパー、これなくしてこのアルバムは語れない。
ピアノのイントロからダイナミックなストリングスでスタート、
コーラスとリードが掛け合いながら飛ばす。
主メロも格好いいし、背後で唸るチョッパーも最高。
転調をカマしたブリッジへの流れも言うこと無い出来。
間奏でのチョッパーのソロもタイトでOK!!!!
正に70年代アッパーを代表する1曲だろう。
続くA-2はメロウなバラッド、キュートなハイトーンで歌い上げる。
以下にもWest Coastという隙のないバッキングでゴージャス。
3曲目は、アップミッドメロウ、リードヴォーカル、コーラスともナイス、
Barry Whiteの様なリズムの刻みもOK、
主メロの流れもほどよい揺れ加減にピッタリだ。
A-4は、再度バラッド、ダウンテムポだが、
背後のリズムトラックが格好良く主メロとフィットしている。
メロディラインの流れも心地よく、
サビへのダイナミックな流れも最高、
正にアルバムの聞き物だ。
A面のラストは、イントロのカッティングギターに始まるアップ、
まあまあだが派手さではA-1に負ける。

$Soul Music 千夜一夜

B面の頭は、有名な大ヒットのカバー、
重めのリズムで入るというアレンジは新鮮。
言わずと知れた、Maurice Albertのヒットだが、
The O'Jaysのカバーと並ぶ傑作だろう。
ヴォーカルはホット、それがよいのだ!!
A-1と並ぶハイライト!
メドレー的に雨の音とOverrapして登場のB面2曲目は、
これまた素晴らしいバラッド。一転してエレガントな作り。
続くB-3は、ミッドのメロウ、ちょいと長いのだが、
これまた素晴らしい流れとしか言いようがない。
しかも、何10年も前のJazzの歌物で有名な曲のカバー。
この横揺れ仕立ては見事!!!!
タイトなコーラスも素晴らしい。
アルバムラストは、美メロのイントロでスタートのダウンテムポ。
主メロも魅力的、コーラスも魅力的、正にラストに相応しい流れだ。
徐々に盛り上がってエンディングへ流れる展開も素晴らしい。
B面のミニトータルアルバム的なProduceの視点は、
流石にMotownの大物だった、Stevensonの手腕だろう。

ポイント ★★★★★

ダンストラックが少ないので地味に移ったリアルタイムの1977年、
しかし、2011年の今、これを聴いて駄作とは言わせない作りだ。
Soul MusicはDanceのみにあらず、Loungeのみにあらず、
この手のアルバムはもっと脚光を浴びるべきだろう!
一家に一枚の名盤である!
70年代にこのアルバム以上のGirl Groupのアルバムは
ほとんど無いと言っても良いだろう。