Ruth Brown / Black Is Brown and Brown Is Beautiful
(Skye SK-13) 1969

Soul Music 千夜一夜-Ruth_Brown_Skye

雨の降る夜にピッタリの1枚。

前に、Mixiでは 触れた、"The Real Ruth Brown"と並ぶ傑作が、
この、"Black Is Brown and Brown Is Beautiful"だ。
BluesyかつJazzyでGospel Likeなテーストにも満ちた1枚だ。
自慢するわけではないのだが、ちょっと前に、
Vampiから出ているLP/CDは再発で、このSkye盤がオリジナルだ。

Tracklistings
SIDE:A
1. Yesterday
2. Please Send Me Someone to Love
3. Looking Back
4. Try Me and See
SIDE:B
5. Miss Brown's Blues
6. My Prayer
7. Since I Fell for You
8. This Bitter Earth

Beatlesカバーの01からして、ゴスペルの様な仕上がり。
クワイヤーを従えた、ディープな作りは、見事すぎる。
41歳のRuthの脂ののりきったヴォーカルが炸裂。
勿論、Percy Mayfieldの名作、02とて同じ事。
スローナムバーで有りながらのGroove感は素晴らしい。
03もスロウナムバー、コーラスを従えて、
歌い上げる張りのあるヴォーカルは凄い。
A面ラストは、重たいアップミディアム、
ここらのGroove感も最高だ。
ホーン陣とリズムセクションと一丸となってドライヴする。
B面に行って、頭の05のBlues、かなりアクは強いが、
ここらを聴くと、Denise LaSalleもかすんでしまう。
コテコテが7分続くのも最高、LPでないとここらは聴けない>笑
Bluesはやはり、歌なのだ!!!
06はダウンテムポのリズムバラッド、メロウな展開も見事なら
コブシを廻してキメるヴォーカルも見事!
続く07は有名な歌物のカバー、熱いLove Songだ。
The Dellsのバージョンと共に大好きな1曲。
曲はSoul Fanなら知らぬ物はない、ロッカバラッド的な展開、
バックでは、Eric Gayle、Billy ButlerのツインGuitarに
Chuck RaineyのBassがしなやかにキメている。
因みにキーボードはRichard Teeだ。
ラストの08はスロウのバラッド、曲のタイトルはアルバムのタイトルと
しっかり呼応した様に、60年代半ばの公民権運動の高まりの影響を感じる。
69年の8月の録音だが、正に、New Soulへの架け橋となった様なテースト。

まとめて1枚、大傑作だ!CDも出ているので捜して欲しい。
ヒットしたとかチャートインしたとかが以下にくだらないことか、
このLPが発表されて40年経った今になって分かるはず。

一家に1枚の名盤です。

ポイント ★★★★★

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