チベット僧の焼身自殺 | 加納有輝彦

チベット僧の焼身自殺

 今年に入って、チベット僧侶の焼身自殺が9人~10人となり、国際社会がこの問題に関心を寄せている。

 元来、チベットには焼身自殺して何かを訴えるという「伝統」はないという。すると、国際社会への告発のための『最後の手段』として、自らの命を賭して、行っているのだと考えられている。

 全て十代、二十代の若い僧侶たちだ。(下記記事参照)

 
 人は、「みずからの命」に変えてでも、内心の自由を求める。

 内心の自由、人は心の中でいろんな事を考える。
この自由までもが蹂躙された時、
人は自らの命と引き換えに、自由のために戦う。

 特に、信教の自由、宗教的自由の獲得こそ、人類が時に、血を流してでも求め求めして得た「自由」である。


独裁社会は、社会全体が刑務所になってしまい、刑務所内の自由しか存在しなくなる。
刑務所内の自由を称して、「奴隷の自由」という。

 自らの命に終止符をうってでも、奴隷になることを拒否する人間がいる。

自由がいかに尊いことか。

こうしてブログを自由に書けることも、この上なく幸運であり、ありがたいことであり、先人たちの戦いの結果でもある。

 本当にありがたいことです。

この同時間に、同時代に、同じ地球の星の上で、

圧政に抗議して、宗教的自由を求めて焼身自殺している若者がいるということ、決して忘れない。


「自由と平等」どちらか一つ選べと究極の選択を迫られたとしよう。

私は「自由」を選ぶ。


 アメリカも動きだした。チベットの自由のために「25000人の電子署名を」calls upon the People's Republic of China to put an end to its repression in Tibet

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大紀元より

国際人権団体「フリー・チベット」(本部・ロンドン)の公表に基づいて、今年に焼身自殺を図った僧侶たちの事案を次にまとめた。

 3月16日、四川省アバ県のキルティ僧院の僧侶ロブサン・プンツォックさん(20歳)は町で焼身自殺を図った。当時、彼は「ダライ・ラマ帰還」「チベットには自由が必要だ」と叫び、現場に駆けつけた武装警官から暴行を受け、翌17日に亡くなった。

 8月15日正午、四川省カンゼ・チベット族自治州のニーツォ僧院の僧侶ツェワン・ノルブさん(29歳)は県政府の前で大量のビラを撒いた後、ガソリンを被り焼身自殺を図って死亡した。目撃者の証言によると、ノルブさんはそのとき、「チベット人は自由がほしい」「ダライ・ラマ万歳」「ダライ・ラマをチベットに帰還させて」などと叫んでいた。

 9月26日、四川省アバ県のキルティ僧院の僧侶2人が焼身自殺を図った。2人の年齢は17~18歳。自殺する直前には禁止されているチベットの旗を振りながら、宗教の自由とダライ・ラマ万歳を叫んでいた。そのうちの1人は今年3月に焼身自殺をはかった僧侶プンツォックさんの弟だという。駆けつけた警官は火を消し、2人を病院に搬送したが、詳しい状況は伝えられていない。一部の報道によれば、その内の1人が死亡した。

 10月3日、四川省アバ県のキルティ僧院の17歳の僧侶が焼身自殺を図った。彼は当時、手にダライ・ラマ14世の画像を持ち、チベットの宗教の権利と自由を繰り返し叫んでいた。同じく警察に連行されたが、詳しい状況は伝えられていない。

 10月7日、四川省アバ県のキルティ僧院の元僧侶2人、カインさん(18歳)とチョーペルさん(19歳)が焼身自殺。2人とも死亡した。

 10月15日、四川省アバ県の19歳の元僧侶は焼身自殺を図った。駆けつけた警官が消火し、彼を連行したが今は所在不明である。

 10月17日、四川省アバ県で尼僧テンジン・ワングモさんは所属する尼寺の付近で焼身自殺を図り死亡した。