天皇・皇后両陛下を沿道でお迎えする | 加納有輝彦

天皇・皇后両陛下を沿道でお迎えする

 全国海づくり大会で天皇皇后両陛下が岐阜県美濃市を訪問された。
私は沿道で両陛下を日の丸を振ってお迎えした。

 両陛下を乗せた車は非常にゆっくり私たちの前を通り過ぎた。美智子皇后が沿道側で、天皇がお隣、両陛下はにこやかに手を振られ、私たちはよくお二人のご尊顔を拝することができた。

 沿道で両陛下をお迎えした、たったそれだけの事である。

しかし、なぜか、胸に込み上げてくるものがあった。

私はいわゆる「右翼」「国粋主義者」ではない。普通に両陛下を尊敬申し上げているのだが、
なぜか、込み上げるものがあった。目頭が熱くなった。

 ここ一年の政治活動はもちろんだが、ずっと国のことを想ってきた。
 
私の両親は他界しているが、生前よく昭和天皇と美智子さまのことを話題にした。
両親は戦争を体験している。母はよく皇居の清掃活動に参加していた。母方の親族の一人が終戦直後の昭和天皇の行幸で、当時修練農場の場長だったのでお迎えにあたり中心的役割を果たした。写真はその時のものである。
そんな事もあって、子供の頃の家庭での話題によく天皇家が登場していた。

 きっと、今は亡き父母の、そして昭和を生きた親族の元気だったころの「ひとつの時代」を想い出したのだろう。目頭が熱くなった。

 いま、わたしは国政選挙に参画しようとしている。

 国を想う心は真剣である。

慈悲と智慧による徳知主義的民主主義を標榜している。

 中也の詩で昭和をそして父母を偲び、締めくくりたい。


サーカス


幾時代かがありまして ・
  茶色い戦争ありました ・

幾時代かがありまして ・
  冬は疾風吹きました ・

幾時代かがありまして ・
  今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)り
    今夜此処での一と殷盛り ・

サーカス小屋は高い梁(はり)
  そこに一つのブランコだ ・
見えるともないブランコだ ・

頭倒(さか)さに手を垂れて
  汚れ木綿の屋蓋(やね)のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん ・

それの近くの白い灯が ・
  安値(やす)いリボンと息を吐き

観客様はみな鰯 ・
  咽喉(のんど)が鳴ります牡蠣殻(かきがら)と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん ・

屋外(やぐわい)は真ッ闇(くら) 闇(くら)の闇(くら)
夜は刧々(こふこふ)と更けまする
落下傘奴(らくかがさめ)のノスタルヂアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん ・



「山羊の歌」(昭和9)所収

$幸福実現党 岐阜県本部 参議院選挙区代表  加納有輝彦
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