購入当時にさっと読んだまま本棚で眠っていた本を、先日読み返してみました。
それはこの本。
これは国際数学オリンピックを目指す学生のためのセミナーで講師を務めてらっしゃる方の本です。
あとがきだけでも、「はぁなるほど」と唸ってしまう、良本です
例えば…
-考えていないのに考えた気になるマニュアル式勉強法は、薬のようなものである。一時的には効き目があるが、常用すると副作用で体(頭)を壊す-
唸ります。
「音感」があるように、「数感」があり、数学を面白いと感じるには、「数感」が必要であるということが書かれているこの本。
子どもを算数&数学好きにさせたいと思われる方には、ぜひオススメしたい本でもあります
が。
最初に読んだ時はですね、私には敷居が高いなと思った本でした
数学は得意科目でなかった私なので、「なるほど~」と思う反面、「???」と思うことも多かった本。
そんな本でしたが、やはり「いいことを書いてある本」には間違いなく、先日ふと思い出して読み返してみました
すると・・・
私も息子のおかげで成長していたんでしょうか、「???」と思っていたところも理解できて、あっという間に読み終えました^^
(単純に読解力がなかっただけ、かもしれませんが・・・泣)
一冊全てが「なるほど~」という連続なのですが、その中でこんな節がありました。
「今までにやった問題と同じだと見抜けるか?」
それはこんな問題を例にしたものでした。
鶴と亀が合わせて10匹いて、足の数は全部で26本です。では鶴は何羽、亀は何匹いるでしょうか。
ある人がコップを運ぶアルバイトをしていました。1つ運ぶと15円もらえるのですが、1つ壊すと逆に10円の損料を支払わなければなりません。全部で50個頼まれて、結局彼がもらった額は500円でした。何個のコップを壊したでしょうか。
上の問題は「つるかめ算」で、下の問題は「差集め算」です。
考え方はそっくりなこの問題。つるかめ算とどう違うのかという質問に、栗田先生は考え方はそっくりだから、2つのパターンがあるというより、同じような問題だと考えた方がいいね、と仰ったそうです。
すると、「見た目が違う。これを同じだというなら、それをつるかめ算でそれを差集め算として解いたらいいかわからない」という子がいたそうです。
この二つの問題が同じに見える子は、覚えることが一つですむし、一見違って見える二つの問題に実は同じような抽象的な構造が存在していることを理解しているが、そうでない子は問題のパターンを二つ暗記しなければならないし、膨大な量の問題のパターンを暗記しなければならない、と書かれていました。
本当にその通りですよね。
私なんて、まさに「そうでない子」の一員でした。
「同じような構造の存在」がわからない。だからたくさんのパターンで問題を覚えていくしかなかった・・・まさにそんな感じでした。
やっぱりこれって、センスの問題・・・栗田先生が仰る「数感」の有無なのかと思いました。
・・・ん?
ならば・・・
算数のセンスが私の2000倍くらいある息子は、前者なのか後者なのか・・・気になります。
そこで、息子にその「差集め算」を出してみることにしました
すると・・・
長くなるので続きます
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