橋本府知事(@t_ishin)が関西電力節電要請に協力しないと言った理由 | 『経済日記』で本質を見抜くトレーニング。

橋本府知事(@t_ishin)が関西電力節電要請に協力しないと言った理由

橋本大阪府知事が関西電力の節電要請に協力しないと発言して批判を受けていますが、なぜ批判を受けるとわかっていてそんな発言をしたのでしょうか。

Twitterでその理由がつぶやかれていたのでそれをまとめておきます。


@t_ishin 僕がなぜ関西電力からの15%節電要請を拒否したか。これは、原子力発電所を再稼働させるための脅しと感じたから。もしかすると国と考えたプランだったのかもしれない。しかしあまりにも幼稚過ぎる。なぜ15%の節電が必要なのか関電は明確な根拠を示さない。ペラ一の、幼稚な図のみ。

@t_ishin そして、関電が15%の節電を発表したその日に、関西の財界(関経連、大阪商工会議所、京都商工会議所、神戸商工会議所が、一斉に電力安定供給のため原発再稼働を求める声明を発表。そして関経連の会長は関電会長です。あまりにも出来過ぎです。

@t_ishin 関電の発表は突然です。何の説明・調整もありませんでした。僕は瞬間に、あー関電は勝負に出たなと思いました。15%節電をドーンと出すと、関西経済が大きなダメージを受けるという世の論調になります。これでは関西が東日本を支えることもできない。だからやっぱり原発の再稼働が必要なんだと。

@t_ishin 原発の再稼働の世論形成のための15%節電要請だと感じたので協力拒否という意思表示をしました。関西広域連合は、原発依存度を下げる方向に一歩踏み出そうと5%~10%の節電案をまとめて、この夏から実施を呼びかける予定だったんです。4月の下旬に僕が提案しまして、5月下旬にまとめました。

@t_ishin 東日本大震災直後は、被災地支援に全力を挙げていましたが、原発事故の脅威が日に日に増してくる中で3月下旬ころから、原発依存度を下げなきゃまずいなと感じ、部局と方策について話していました。太陽光発電パネルの全戸設置義務等。供給サイドと需要サイドの両面から検討していました。

@t_ishin そして思い切って、新規の原発を止める、老朽原発の延長を止めるという目標を掲げて、それをやるには何をしなければならないのかを考えようと方針を決めました。単なる省エネ、クリーンな社会を目指そうでは、迫力に欠けます。これでは世は動かない。政治には強力なメッセージ、目標が必要です。

@t_ishin 4月中旬頃に決めました。同月下旬の広域連合で提案しようと。丁度そのときにソフトバンクの孫社長の提案をネットで見て、一歩踏み出さなきゃと感じ、孫社長に面会の時間を頂戴しました。孫社長は凄い。その後の孫社長のリーダーシップは皆さんご存知の通りです。

@t_ishin 一定の方向性が見えたので4月下旬、大阪で新規原発の停止、老朽原発の延長停止を目指していきましょうと発表しました。広域連合で提案しましたが、その目標を掲げるのは広域連合としては時期尚早。ゆえに大阪だけの目標となってしまいましたが。

@t_ishin ただ目標は別として、節電案を広域連合でまとめようとなったのです。ここからが関電との行き違いです。関電は地元の大阪府の知事が、脱原発のメッセージを出したことがよほど腹立たしかったのでしょう。知事にはそんな権限はない、関電は認めない、節電なんかもやらないと言ってきました。

@t_ishin 僕が新規原発を止めようと発表した直後です。節電は絶対にやらない。供給力があるから大丈夫だと。僕は世の中の流れの読みが甘いな~と感じました。関電は原発の再稼働が絶対出来ると思っていたのでしょう。国ともそういう話になっていたのかもしれません。

@t_ishin 関電は、大阪府と言う自治体が節電を呼び掛けるのは自由だが、関電は一切協力しない、大阪府で勝手にやって下さいと言い放ちました。ほんと読みが浅いというか甘い。僕は一社独占の企業体制の恐ろしさを感じましたね。健全な競争が働いていない企業の体質はこういうものなのかと。

@t_ishin 競争がないのは、まあこれは行政組織も同じですが、行政組織の場合にはかろうじて長が選挙で選ばれる、議会が選挙で選ばれるということで世間に向き合います。ところが関電は一社独占体制に加えて、民意に晒されることがありませんからね。普通の企業は、市場マーケットによって民意に晒されます。

@t_ishin その後、東京電力の組織としてのボロボロの状態が白日のもと晒されました。組織には競争が絶対に必要です。行政組織は競争がないので選挙がある。競争も選挙もなければ、その組織はどうやって世間に向き合うのでしょうか?選挙があっても行政組織は往々にして世間の感覚から乖離しますのに。

引用元:Twitter


こんな風に考えていたんですね。
やはり発言の理由もはっきりさせないで批判するのはどうなのでしょうかね。
発言のうらを把握した上で批判しないと。