笈川勝之さんの‘ツタンカーメン’
作品展始まっております。キャンプも始まっております。噴火も続いて灰も降っております。鳥も人のインフルエンザも日本一、今すごい事になっている宮崎です!
本日5日の宮崎日日新聞に小さな記事ながら掲載していただきました。ありがたいことです。
「新聞見たよ」とご来店のお客様が増えました。でも、前回に比べるとかなり少ない。街は灰でモノトーン、ここだけではなく、どこも人出がありません。
モノトーンの世界は気も滅入り気味、“色”って本当に大事だなとつくづく感じた次第です。
そんな中、今日はわざわざ福岡からグリーンハウスベルの鐘ヶ江さんとオニヅカバイオシステムhttp://www.chiku-chiku.net/variety/va_onizukabaio01.html の井上さんが訪ねて来て下さいました。
初めて見るドリームワンダーや落合系ダブルなどの作品にとても興味を持たれていたご様子。ご満足していただけたみたいで良かったです。そうです、ここまでの作品が一同に見れることはありません。
高速途中のドライブインでの休憩中に噴火があって記念写真が撮れたとのこと。
そうですね。噴火降灰も考え方を変えれば、こんな体験一生の内でそう体験できるものじゃない。
県外の方、今高速道を通ってくれば噴火が見られますし、灰も体験できますよ。一生の語り草を得るチャンスです。是非、作品展へおいで下さい。13日(日)までやってま~す!
と、少々不謹慎な発言葉さておき、今回も横浜の笈川勝之さんにご参加頂きました。3回目となるのですが、年を経るごとに花が進化。今年はさらにグレードアップしております!
今回、その中に「ひぇーつ!」と思わず声をあげてのけぞってしまった花が!それが‘ツタンカーメン’です!!
‘ツタンカーメン’
‘ドリームワンダー’と同じ花弁の一部が焼ける(象嵌・ケロイド)形質をもった花です。だた、ドリームワンダーがブロッチ部分だったのに対してこちらは花弁の中央部が焼けるというもの。
この個体は焼ける部分が少ないため花弁が広がっていますが、焼ける部分が広いと縮れて歪む個体もあります。
いやー、すごい花があったもんだ。本当に笈川さんお人が悪いです(笑)。すでに発表済みとのことですが、情報が全く伝わってきませんでした。なんで?
この焼ける形質を初めて拾い上げたのは平塚弘子さんの‘ドリームワンダー’。
まだこの時は「この焼けを追及したい」という衝動にかられ、追及して結果的に「日本人の美意識」にも及ぶすごいものになった訳ですが、この作品はそれを踏まえてある狙いがあったように思います。
それは「色」。パンジー・ビオラに無い色、つまり「銀」や「金」を出したかった。それを狙ったのではないかと思います。この場合、名前が「ツタンカーメン」ですので、「金」ですね。
ドリームワンダーの焼けは銀(いぶし銀)に見えます。この花をはじめて見た時もやはり銀。ところがです。この名前を見てこの花を見ると光の加減もあるのでしょうが、「金」に見えるのです!!いや、間違いなく「金」なのです!
題材はエジプトのものですが見事に「見立て」が決まっています。ね、私がのけぞる意味がお分かりでしょう。
これも日本の美意識が反映した花。万年青の鉢に金屏風、ぴたりとはまり迫力さえあります。
パンジー・ビオラはすでに日本人の花、間違いないです。この観賞法、是非ともやってみてください。
‘金茶’
アプリコットブラウンで濃淡があります。見られた方は口々に「いい色ね~」、「素敵だわ~」と言われます。
昨年の展示では名前が無かったのですが、いい名前が付きました。お店で一番先に売れたのがこの花、関東でも大人気だったそうです。
‘小桜’
チェンジングカラーのピンクの丸弁。優しい色合い。笈川さんのピンクのイメージはこんな感じなんですね。他の笈川系と違ってステムは短めです。
‘赤玉ポート’
ディープローズの丸弁です。変わった名前?一体何だろうとネットで調べてみたが分からない。あれこれと検索してハット気付きました。
赤玉ポートワイン、あのボトルのマーク、あの色ですね。
そうと分かったら久しぶりにあの甘いワインが飲みたくなりました。
上記2作品。常々、笈川さんのピンクやローズが見たい、レッドが見たいと言い続けた甲斐がありました。こうなるんですね。まさしく笈川さんの色です。いいですね~え。
さてさてレッドはどんな色なんでしょうか?楽しみにしていま~す。
笈川さんの作品は本当に都会的でおしゃれ。宮崎みたいな田舎にあるとぐっとその違いが分かります。田舎で売るのにいい花だと思います。
どう都会的でおしゃれなのか?それは是非ご自分の目でお確かめ下さい!ご来店をお待ちしていま~す!!