MIYAZAKI パンジー・ビオラプロジェクト2 | ROKA BLOG

MIYAZAKI パンジー・ビオラプロジェクト2

11月26日(金)にMIYAZAKI パンジー・ビオラプロジェクトの第2回の研修会(見学会)をアナーセンで行いました。

生産者の方が7名、県関係の方が3名の参加でした。(撮影は園田絵美さん、容量の関係で一部編集しています)

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前回はまずは顔合わせ。プロジェクトの目的を話し、種子の配布を行いました。


その時の話では、「カタログ等では個人育種家の花を見たことはあっても、実物は見た事がない」方がほとんど。

まずは実物を見て頂かなければ!またそれを販売店で。とにかく実物を見ていただかなれば始まりません。それが今回の目的です。


お店には見元さん、植田さん、コオロギさん、藤田さん、そして私の品種が並んでいます。育種の流れや傾向、品種の特徴を説明していきました。

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実際に見る華やかで個性的な品種群に皆さんとても興味を持って下さった様です。


花、株張りを見た後はポットから抜いて根の観察。

「おお、こりゃ根が良くまわっちょるが。これじゃったら植えた後ん傷みがまったくねえわ」

「土は団粒を使こちょるな」等々。


さすがプロ、観察する視点が違います。

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配布播種から育苗された苗を持参して下さる方もいらっしゃいました。(高鍋の方)

「どんげな花が咲くか、楽しみじゃったとですよ」


このままラベルを付ければ出荷できるんじゃないかっていう状態。一気に具体的なイメージが膨らみました。


いい苗だと思うのですが、「うんにゃ、出来が良くない。今年は土づくりがうまくいかんかったとですよ。口蹄疫で堆肥が使えんかったとですよ」と言われれる。

こんなところにも口蹄疫の影響が及んでいたんですね。口蹄疫という言葉を聞くたびに胸が痛みます。


お一人の方はしっかりと発芽状態もしっかりチェックされていました。

ホームセンター主体に販売用の苗を作られている方々。発芽率や部止まりは重要です。


とてもうれしかったのは、一緒に作業をされている奥さんが配布種子からの苗の前に座り込んで動かないとのこと。咲いてくる花々をじっと見られているそうです。


片山さんのところとまったく同じ。

企業育種と違う個人育種家の花の世界があるということを知っていただけた。そして、それが生産者の方々のモチべ―ションに繋がっていく・・・。育種しているものにとってこんなうれしいことはありません。


オーナーから「買い取りますよ」の提案がありましたが、「うんにゃ、売らん。自分で種を採ってみらにゃいかん」の返答。

何事も挑戦です。そうぞ、どんどん種を採ってみてください。そこからオリジナルへのさらなる進化が始まります!

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苗を購入される方もいらっしゃいました。(生産者の方がですよ)


あれを手にとってこれを手にとって「いろいろ有って分からん、迷う」


そう、そうなんですよ。これらの中から自分の好み、自分の好きな一点を選んでほしいんです。もう、大量に買って植える時代じゃない。自分の気に入った1品があれば十分。


そして生産の現場では、生産ラインの僅かでもいいから本当に自分の作りたい花、自分だけの花を作ってほしいんです。

そうすれば日々の作業の何かが絶対に変わってくるそんな気がしてなりません。

そして、私の品種がそのきっかけになればと強く思っています。

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来年、情報誌「ラピタ」で宮崎花の情報を3ページにわたって特集して下さるとのこと。記者さんが取材に来られていました。


宮崎のブリーダー、生産者の力を集めて、元気を、そして感謝の気持ちを全国へ発信してきたい。

と、思っていたらこんなネーミングが浮かんできました。


「M-Viola」

Mはみんな・宮崎・魅力の頭文字です。


生産者の方も一人だけでない、育種も私だけではない。ブリーディング教室の生徒さんたちにも参加してもらう。みんなの力を集結です。

県内へは口蹄疫で沈んだ気持ちを花で元気にしたい、県外へは応援してくださった皆さんへ感謝の気持ちを込めて、宮崎から贈ります。

そして、パンジー・ビオラの魅力を発信したい!


ブリーダー、生産者のみんなの力を集結して、宮崎からパンジー・ビオラの魅力を発信します!


どうでしょうか?


今回は具体的なイメージが広がり、成果のある研修会でした。徐々にですがプロジェクト進行しています!