ほんのちょっとした記念日 | ぱね便り(旧:V町便り)

ぱね便り(旧:V町便り)

スウェーデン暮らし12年目。おかしいな、いつの間にそんな時間が経ったのだ?と、毎年同じことを考えています。

V町暮らしによって、ぱねの人生に生じた変化は色々あるが、そのなかでも(ジム通いと並んで)ぱね的に最大の変化が、「自分で作る食べ物」の種類が増えたことである。パン、ケーキ・クッキー、餃子の皮、春巻の皮、しょうゆせんべいなど、日本にいたときには「お店で買う」のが当たり前で、自分で作ることなど夢にも考えなかったものを続々と手作りするようになったぱね。「食べたい」という情熱に駆られ、すべての困難をなぎ倒して前進する戦車のようである。

で、今夜はついに、今まで一度も自分では作ったことがなかったものを作ってみました。

あらかじめお断りしておきますが、これ、普通の人なら家で普通に作るものです。

でも、わしは自分で作ったことなかったのだ。実は作り方も知らなかったのだ。

それは、

おかゆ。

わしはおかゆを自分で作ったことがなく、さらには作り方も知らなかった。おかゆといえば、日本人が具合が悪いときに食べるものとしては王道の食物であるが、ぱねが体調不良のときに食べたくなるのはおかゆではなくて、「クタクタに煮込んだうどん」だったのである。だから、これまでは作る必要がなかっ たのだ。

それなのになぜ、突然、今夜、おかゆが食べたくなったのかというと、

それは昨夜、たまたま見かけたブログで、「タイでごちそうになったおかゆ」の話を読んでしまったからである。なんでもそのおかゆには、鶏肉と、しいたけと、しょうがが入っていて、味付けはナンプラーであった、と。

おいしそーじゃないかー!!!!!!!!!!
それ、食べてみたい!!!!!!!!!!!!

と、ぱねの食欲中枢に一気にエンジンがかかったのである。

実は今、うちには「タイもち米」がある。この間、ルンドに出かけたときに、ルンドのアジアンショップで発見したのだ。やったー!!!と狂喜乱舞し、2kg分買って、ルンドから持って帰って来たのである(わしには意外なところで意外なものを買う癖があるな)。

あのタイもち米を使って、このおかゆを作ってみよう!と決意。幸いにも鶏肉も、しいたけも、しょうがも、ナンプラーも家に揃っている。

・・・でも、そもそもおかゆって、どうやって作るんだろう?おまけに、うるち米じゃなくてもち米で作るおかゆって・・?

と思い、さっそくぐぐってみる。そうすると、当然ながらクックパッド様でありがたいヒントがもらえるわけである。もち米と鶏肉のおかゆのレシピが見つかったので、それにならって作ってみたわけ。

・・・・できました。

すーごくおいしいおかゆができましたー!!!!!!
(号泣)

鶏肉と、タマネギと、しょうがと、しいたけ(干ししいたけを戻したもの)を入れ、味付けは塩少々とナンプラーで。

いやーん、ついに私、おかゆまで自分で作れるようになったよー!おいしー!うれしー!と、感涙にむせびながらタイもち米おかゆを平らげたぱねである。

で、平らげたあとに、J兄に自慢した。

「タイのあのお米でおかゆを作ったよ。すごくおいしくできたから、よかったらどうぞ。私、これまでおかゆなんて自分で作ったことなかったから、感動だわー!」

と、言ったら、

「・・でもおかゆって、簡単だよ?」

で、片付けられる・・・・・orz

スウェーデンの人たちは、けっこうおかゆ好きなのだ。ただしそのおかゆは、日本人が想像するようなおかゆではない。お米を牛乳で煮て、シナモンパウダーをかけて食べる、という、シナモンが大嫌いな私にとっては地獄のようなおかゆなのである。

どちらかといえば「甘系」であるそういうおかゆを食べ慣れているJ兄にとっては、このタイ風おかゆは、むしろ不気味かもしれないな。私にとってスエおかゆが不気味なのと同じようにね。

しかし、何はともあれ、今日は私のおかゆ記念日になったのでした。ごちそーさまでした!

(参考にしたレシピはこちら)
      ↓
もち米で、鶏と生姜の中華風お粥