↓ AFP(2012.1.2) より
嫁ぎ先で半年間監禁されていたアフガニスタンの15歳の少女が12月31日、義母
にトイレに監禁され、暴力を受け、指の爪をはがされ、たばこの火を押し付けられ
たことについて、記者団らに直接証言した。
サハル・グル(Sahar Gul)さんは保護され、カブール(Kabul)の病院で治療を受け
ている。
グルさんの顔にはあざやはれが見られ、皮膚にはグルさんの受けた苦難の跡が
今もなお残っている。
グルさんは、会話するのがやっとという状態だった。
警察当局によると、グルさんは売春を命じられ、拒否したために監禁された。
グルさんは7か月前、自分の兄弟によって、5000ドル(約38万円)で花嫁として
売られていた。
アフガニスタンのスラヤ・ダリル(Suraya Dalil)保健相の訪問を受けたグルさん
は、弱々しい声で、記者団に「数か月の間、私は義父母、とりわけ義母に、トイレ
に監禁されていました。食事や水をもらえず、拷問され、殴られました」と語った。
アフガニスタン北東部のバダフシャン(Badakhshan)州に暮らすグルさんの家族
は、娘に会うことを拒否されるようになったため、警察にグルさんの捜索願を
出した。
このため、少女は12月26日夜、同じく北東部のバグラン(Baghlan)州にある夫の
家の地下で発見された。
義母を含む女3人は逮捕されたものの、夫は逃亡中だという。
↓ timesunion.com より 救助当初のグルさん
↓ Semua ada di sini より 腕を骨折しているとのこと
イスラム原理主義勢力タリバンの政権が2001年に崩壊した今も尚、影響を残す
アフガニスタン各地では女性が「一家の資産」とみなされ、家畜や麻薬と交換
される例さえ有るようです。
事が公になった今、警察の力が弱いアフガニスタンの社会環境では、グルさん
に対する報復の危険が存在します。
国際社会に向けて、素顔を晒し、注目を集めて身を守るしかないのです。
参考記事:「大学での学位目指した妻の指を夫が切断―バングラデシュ」
「求婚断った18歳女性の家族に酸性液体浴びせる―アフガニスタン」
「ビビ・アイシャ(Bibi Aisha)さんのポートレート」
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