スクワット・ロブスターとも呼ばれるコシオリエビの一種、ガラカンタ・スブスピノサ
(Galacantha subspinosa)。
緑がかった茶色のアメリカン・ロブスターと違い、生きているときから鮮やかな赤い
色をしている。
ガラカンタ・スブスピノサは2005年と2007年にオーストラリア西岸沖で行われた
調査で捕獲された10種のエビ類の1つで、手のひらに乗るほどの大きさである。
最近発表された研究によれば、この種を含む6種が初めてオーストラリア近海で
確認された。それ以外の2種が新種だという。
世界中の水深2~5000メートルの海で数百種が確認されているコシオリエビは、
“スクワッティ(ずんぐり)”という愛称でも知られ、大きなはさみと平らな体を特徴
とする。 分類上はロブスターよりもヤドカリに近い。
日本、インドネシア、フィジー、台湾の近海で生息が確認されていたコシオリエビ
の一種、ムニドプシス・アンダマニカ(Munidopsis andamanica)。
今回の調査でオーストラリア近海でも生息が確認された。
ムニドプシス・アンダマニカは、海底に沈んだ木の幹や枝を食べることが2009年に
確認されている。
海底の倒木を強力な歯で噛み砕き、繊維質を分解する酵素を消化器で分泌して
消化しているとみられる。
コシオリエビは、その名の通りムニドプシス・アンダマニカの様に腹部が下側に
巻かれている種が多いのですが、ガラカンタ・スブスピノサは、ホントにロブスター
みたいですね。
以前紹介したキワ科のキワ・ヒルスタ も近縁の仲間です。
(因みに今週の 『ONE PIECE』 でいよいよ深海に突入しましたが、最後のコマ
にキワ・ヒルスタの項で紹介したニュウドウカジカも描き込まれてました (^ω^))