『ザ！世界仰天ニュース』　依存症

1日の　『ザ！世界仰天ニュース』　は、依存症スペシャルとして、

2つの事例を紹介していました。

太陽が怖い女性の悲劇

2001年、UK・ロンドンのジョージア・コレリッジは、白い肌が若い頃からの自慢で、

日焼けしてシミが残ることを極端に恐れていた。

どうしても外出しなければならない時は、日焼け止めクリームを塗り、

巨大な帽子にサングラス、スカーフで顔を覆い、手や胸元も全て隠す

完全防御ファッションで出かけていた。

その上、外を歩くのは日陰のみという、徹底ぶりだった。

2008年、43歳になったジョージアが健康診断を受けた結果は、「骨祖しょう症」。

「骨祖しょう症」とは、加齢により骨密度が減り、骨がもろくなってしまう

高齢者に多い病気。

その原因は、ジョージアが極度に日光を避けていた事にあった。
骨は、主にカルシウムで構成されるが、そのカルシウムを腸や血液内から

骨に運ぶ役割をするのが、ビタミンＤである。

ビタミンＤは、紫外線を浴びることで活発に働くのだが、浴びなければ

その働きは抑えられてしまうという性質を持つ。
通常、手の甲を１日15分程度日光にさらすだけで十分効果は得られるのだが、

日光を異常なまでに避けていたジョージアはそれすら出来ていなかったのだ。
その為、彼女の骨には十分なカルシウムが運ばれず、

40代で「骨祖しょう症」になってしまったのだ。

ジョージアはその後、生活を見直し、徐々に病状は回復した。

占い依存で人生が変わった

1989年、UKに住むサマンサ・ブリックは、興味本位で行った占いで、

ボーイフレンドのことを細かく正確に言い当てられ、すっかり占いの虜に。
その後、サマンサはテレビ番組の制作会社に就職。

サマンサは忙しい仕事の合間を縫っては、占い師の元を訪ねた。
第三者的な立場で発言する占い師の言葉に、一種の安心感を覚えていた。

気付けば、番組のキャスティングや撮影の日程など仕事に関することから、

結婚などのプライベートなこと、部屋の模様替えなど日常の些細なことまで

全て占いに頼りきってしまっていた。
物事を自分では決められない･･･。彼女は「占い依存」に陥っていたのである。

そんな時、サマンサはグルと呼ばれる有名な占い師を紹介された。

サマンサは、すっかり彼女に魅了され、毎週通うようになっていった。

しばらくするとグルは、高額な絵画を買うよう勧めてきた。
さすがに迷ったサマンサだったが、結局絵画を購入することに。
ところが、ある日グルが霊感商法で訴えられたことを知る。
ひどく落ち込み、サマンサは占いと縁を切ろうと決めた。

その後、サマンサは、生活は裕福になり、結婚をした。
しかし、ある時、彼女は番組で多くの占い師と会うようになった。
その内の一人に魅了されてしまい、彼女は再び「占い依存症」に。

占い師の言うがまま、離婚、仕事のチャンスも逃し、友人や家族も離れ、

残ったのは多額の借金だけだった。
何もかも失ってしまったサマンサは、自分の愚かさに気付き後悔した。

その後、サマンサは10歳の息子がいるフランス人の男性と出会い、結婚。
子供が欲しいと占い師の元へ通い始め、三度占い依存に陥りそうになるが、

占い師の言う事が皆バラバラで、ようやく占いへの執着を止めねばと気付いた。

動物的にも、ある過程を踏んで良い結果が得られたら、それを反復する

という事は有ると思います。

しかし、過程が絶対となってしまい、他の生活に支障が起きてしまうと、これは

依存症です。

ケータイ、ネット、ショッピング、アルコール、薬物、タバコ、ギャンブル、ゲーム、

摂食、恋愛、セックス（タイガー・ウッズ氏で有名に）など多くの事例が知られて

います。

自分では依存症と気付かない為、または気付いていても　快感や高揚感を

伴ない、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる為、