“鉄道ソング特集”7回目はアイドルです。
前回がHate(怒りの)Train(列車)だったので、今回はJelous(嫉妬の)Train(列車)
80年代の幕開けと共に巻き起こったアイドル・ブーム！
当時の僕は柏原芳恵ちゃんのファンで、シングル、アルバム共にレコードをよく買っていた事はちょっと前の記事に書きました。
そして松田聖子ちゃんもけっこう好きで、その音楽性の高さから、彼女の楽曲は30年間聴き続けています。
そして80年デビュー組ではもう一人、河合奈保子ちゃんの事も大好きでした
・・・って、何でもかんでも好きになっちゃって、まぁ！(笑)奈保子ちゃんの魅力は一にも二にも「明るさ」
アイドルとして一番必要な要素“明るさ”を天性に備える奈保子ちゃん。
加えて、とにかく音楽が好きなコだったという事が嬉しい。
全盛期にドラマやバラエティーに出る事はあまりせず、あくまで“歌で勝負”という姿勢を貫いていたのが僕的に好感度大です
そんな奈保子ちゃんのアイドル歌手としての真髄は、デビューから毎年6月に発売していたシングル曲に集約されます。
80年6月1日発売の「大きな森の小さなお家」
81年6月1日発売の「スマイル・フォー・ミー」
82年6月10日発売の「夏のヒロイン」
どれも馬飼野康二大先生の作曲になるこれらのシングル曲は、明るくハッピーな空気で満ち満ちていて、徹頭徹尾メジャー・コードで一気に突き進む4分間は清々しいほどです
奈保子ちゃんのアイドル性が最大限に活きた楽曲たちでありました。
その「夏のヒロイン」でアイドルの王道を極めた後に用意されたシングル「けんかをやめて」から、それまでの少女路線から脱却を図ることになります。
現在までスタンダード的な人気を誇り、一気に女性ファンを掴んだ「けんかをやめて」と、その次の「Invitation」は竹内まりやの作品。この2作で“大人の女性”に近づいた後、来生えつこ＆たかおコンビによる「ストロー・タッチの恋」を挟んで、今度はガラリと雰囲気の変わった「エスカレーション」の登場
(83年6月1日発売！)
売野雅勇作詞、筒美京平作曲、大村雅朗編曲によるこの“ハイパーな”シングルは過去最高の売り上げを誇ることになり、同じ路線の「UNバランス」もヒット。
見事に新境地を切り開く事に成功したわけです。
さらに売野＆筒美コンビは翌84年から85年にかけて「唇のプライバシー」「北駅のソリチュード」「ジェラス・トレイン」と三枚のシングルを発表してスマッシュ・ヒットさせています。
その三部作最終が
「ジェラス・トレイン」で発売は85年3月。
編曲は萩田光雄氏。一連の太田裕美作品で見せた繊細なアコースティック楽器のアレンジは影を潜め、コンピューターによる打ち込みがメインとなったアレンジには未だに馴染めないのですが・・・、奈保子ちゃんのハイトーンを駆使したテクニカルなボーカルには圧倒されます！
そしてある意味メインボーカルより目立ってる(笑)女性コーラス(EVEかな？)の派手さも印象的です。
売野＆筒美コンビによる一連の作品は(八神さん作曲の「コントロール」も含めて)、より大人びた歌詞とインパクトの強いカタカナタイトル、キャッチーなメロディー、力強くモダンなアレンジが共通しています。これらがアイドル戦国時代を迎えていた80年代半ばにおいて確固たるポジションを奈保子ちゃんに提供できた要因だと思います。
安易に“「けんかをやめて」路線”を引きずらなかったスタッフ陣に拍手を送りたいです
そしてその後の奈保子ちゃんは、自身で作曲に挑戦したりしてより自由なスタンスで音楽に取り組む事になるわけですね・・・。
ああ・・・
なんかめっちゃ長く語ってしまった・・・
今回の記事、たぶんHama師匠くらいしか喜んでいただけないだろうなぁ～？
最後にとっても奈保子ちゃんらしい素敵な“春うた”をお届けしましょう！
シングル「愛をください」のカップリング「春よ恋」です。
「夏のヒロイン」の原型のようなサンバのリズムに心躍ります！
いやぁ～、やっぱ奈保子ちゃんと馬飼野センセイのコンビは最高！ですワ
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