あらかじめ、お断りしておく。

拙ブログ『野球にストックオプションは相応しくない。そして買収の最大の対抗策は・・ 』でも触れた通り、村上ファンドは阪神電鉄の経営には興味を持っていない。

これは、村上ファンドの本業がファンドであることからも明らかである。

投資した金額の大きさから見ると、既に村上ファンドの持つ阪神電鉄株の引きうけ先は決まっていると見るのが正しいと思われるが、これは推測の域を出ていない。


村上ファンドは、様々なブラフをぶち上げ、真の狙いを隠しながら買収工作と株式売り抜けを繰り返してきた。

それ故に、球団の上場であるとか、選手へのストックオプションなどは、本気の提案ではなく、阪神買収劇の舞台装置に必要なブラフである。


このブラフに振りまわされることは、本筋からすれば正しいことでは無い!

そのことを前提に球団上場について考えてみたい。



①上場の危険性

私は、『野球にストックオプションは相応しくない。そして買収の最大の対抗策は・・ 』で、上場よりもファンド形式が相応しいと記した。

この説明が不足していたと自分で感じている・・・・


現在の上場ルールで、球団そのものを上場するのは危険が大きい。


これは、ナベツネ氏も吼えている通りなのだが、株主の意向によっては八百長の温床となる危険性が高い。

また、数球団上場した場合、複数の球団の株主に同一会社がなる可能性を否定できず、これも八百長の温床になる可能性がある。

また、上場のメリットとして語られる配当、資金調達なども、上場というスタイルでなくても良い。

ファン一体も上場というスタイルには拘らない。

ストックオプションは、右肩上がり前提の仕組みなので論外である。


つまり・・・

上場しなければならないメリットは無い!

強いてあげれば、投機筋が歓迎するくらいか・・・・



②私の記したファンドの意味

企業が直接金融を行うのに、上場という方法は一般的である。

しかし・・・

球団のような社会的な信用がある企業であれば、上場によらずとも資金調達は可能であろう。


それが私の書いたファンド・・・


具体的には社債でも、売り出しのパーセンテージを区切った株式でも良い。


上場という流動性による危険は回避できるし、先ほどの配当や資金調達というメリットも達成できる。

もちろんファンと一体感も保てよう。


具体性ならこちらの案のが上だと思うのだが・・・・



③もし球団上場を認めるなら・・・

何らかの株主に対する制約が必要になる。

これは、テレビ局の株式を外資が20%以上(記憶がとても曖昧・・・)握ってはならないといった基準のようなものだ・・・

そして、これらの基準を数多く設ける必要のある株式上場が、本当に必要なのか?

私には疑問である。



いずれにしても、村上氏の言う株式上場は、ブラフであり実現の可能性は低い。

そして、この問題を煽るマスメディアは、強いて村上ファンドの目的を隠蔽している。

本当はこちらの方が問題なのであるが・・・・




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